2週間ほど前に納品をしたセランガンバツ材についてクレームの電話。
うちから木材会社を経由して工務店に納入していたのですが、張った後お客様から材が良くないと言われて10本以上交換をしてくれないか? という話。
取り急ぎ、現場を見に行きました。
材の真ん中に割れがあるものが2本ありましたが、それ以外はこの樹種としては許容をしてもらわないと次回の商売ができないというレベル。
汚れ・シミが目立ちましたので、気分的に良くないでしょうから、サンダー掛けは約束をして、1本張替ると言うことでその場を後にします。
見に行ってから、1週間後に張り替えたのですが・・・
この通りすっかり日焼けをしていて、張り替えたものだけ真白。
サンプルを送らせていただいた時に、「材の色を気に入ったから注文します。」
と言われる方が結構いらっしゃるのですが、このように色と言うのは外部で使う以上すぐに変わります。
経年変化を考えてご注文を頂かないと「こんなはずじゃなかった」ということになりかねませんのでご注意を。
足元を見たら・・・
このところ雨が多いですので、しっかり灰汁が出ていますね。
これも皆さん大いに誤解をしているようなのですが、灰汁がでない材が良材ではありません。
耐朽性の高い木材には必ず何らかの強烈な成分が含まれています。
灰汁もその強烈な成分のひとつですので、その点もご考慮ください。
ちなみに灰汁は塗料ではありませんので、放置をしておくとそのうち消えて無くなります。
いいデッキ材を無塗装で使うときは、こういった緩やかな変化を楽しんでいただければ幸いかと思います。
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