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さて、今日のネタを書く前に昨日の最初の話に戻ります。
戸建て住宅だと50cmくらい高さがあることが多いです。 戸建てで、鋼製根太を使うことは稀かと思いますが、比較のため、今回の現場と同じ仕様で考えてみます。 50cm-10cm=40cm。 これだと、マルチポストの場合、445型(調整代295~450mm)が適しています。 調整代が15cmありますので、高さの調査を少しいい加減にしていてもまず問題なく施工できます。 今回の現場に戻りますが、高さが非常に低いため、S型(調整代15~20mm)、0A型(調整代31~40mm)、1A型(36~50mm)の3タイプを用意しました。 高さが低いものほど調整の範囲が狭く、S型ではわずか5mmしか調整が効きません。 調査をするときに、束の場所をキチンと墨出しして、レーザーで測れば5mm以下の誤差で束を用意できます。 が、 現実的にそんなことが可能な現場はまずあり得ない話で、図面と多少現場を測る程度で束の準備をするようになります。 過去の経験上、予定通りの束が使えたのは非常に稀で、そういったときはラッキーだと思って仕事をしています。 大抵は想像していた高さと多少違って、用意していた束が使えないケースが結構の確率で発生します。 職人さんを手待ちにすることもできませんし、あたらしく取り直すことで工期を延ばすこともできません。 いろんなアイデアを出して、うまく収めることに終始するのが常だったりするのです。 今回の現場は、束の数が少なかったですので、最初から大量の予備材を持ち込む作戦にしました。 結果、なんとか無事施工することができましたが、予想していた高さと違う箇所が結構ありましたので、物流作戦の勝利といったところでしょうか。 で、昨日の宿題にようやく戻るのですが、S型と0A型の調整範囲はかぶっておらず、20~30mmの高さに対応する部材がありません。 では、25mmの高さのときはどうしたらいいのでしょうか? マルチポストには、5mm嵩上げをすすスペーサーが用意されています。 何枚でも重ねることができますので、これを使えば、S型で15mm~35mmまでカバーすることができるのです。 高さが無い現場では、こういった部材をいろんな場面を想定して用意することが必要で、いつも根太組が完了するまではドキドキものなのです。 今回の現場は、搬入・施工で1日の工程を組んでいました。 狭い場所で思うように仕事が伸びませんでしたが、午後8時完了。 この後高速道路を飛ばして、家に着いたのが午後11時半。 ちなみに朝家を出たのは、午前4時。 本当に一日仕事を終えて、熟睡いたしました。 ---------------------------------------------------------------- エクステリアに役立つ木材の情報を四国・坂出より全国に発信しています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年09月15日 10時19分17秒
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