カテゴリ:女性史
ナイチンゲールの世界 (51)
ナイチンゲールは、めったに人に会うこともしなくなりました。自分のスクールの限られた人を除くと…。 彼女は、看護学校生の入学時には、必ず1人1人と面接して、力づけました。また、看護学校生に対してだけは、いつでも家の門を開いていました。用件はすべて手紙の往復で済ませたのです。 体力を消耗する外出や、緊張を必要とする面会は避け、当代一流の医師や召使に守られながら、主としてベッドが彼女の執務の場所になっていたのです。 彼女の組織した看護婦養成学校のカリキュラムは、とてもしっかりしており、卒業生の評判はイングランドのみでなく、ヨーロッパ大陸から遠くアメリカにまで及びました。そのため、ヨーロッパやアメリカの病院からも、卒業生を派遣して欲しいとか、採用したいという申し出が舞い込むほどでした。 彼女の願いは、長い時間がかかりましたが、見事に花開いたといえましょう。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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