カテゴリ:日本経済
クロニクル 日債銀一時国有化決定
1998(平成10)年12月12日 13年前のこの日、政府は、日本債権信用銀行を債務超過と認定し、「金融再生法」に基づき、一時国有化とすることを決めました。 当時日債銀の会長は大蔵OBで、国税庁長官を経て天下った人物であり、大蔵省は、日銀をも巻き込んで、前年3月「大手20行は潰さない」という前提の下に、3000億円もの奉加帳増資を実施していました。 それだけに、もし財政と金融の分離が実現せず、金融監督庁がなお、大蔵省の一部局に留まっていたとしたら、日債銀の処理は、なお迷走を続けたでしょうから、これは、財政と金融の分離が実現したことのヒットでした。 それにしても、あれから13年、この頃の金融庁は、すっかり役所臭くなって、昔日の勢いがないのが気になりますね。それと共に、日本の金融も冴えない状態が続いていますが、欧米諸国や欧米の金融機関が、今や日本や日本の金融機関以上に深刻な状態に陥っています。 金融危機の連鎖は、なお続いていますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日本経済] カテゴリの最新記事
|
|