|
カテゴリ:カテゴリ未分類
2020年11月22日
(五輪岩から見た山急山) 最初、伸吉リーダーから「山急山」が提案されたとき、てっきり妙義の『谷急山』の書き間違えかと思った。調べてみると254号線を挟んで対面にある1000mに満たない992mの山と分かった。『西上州の山』にも「上信越自動車道の上にそびえる孤高の岩峰」として紹介されている。 5時に自宅を出て、5時半にリーダーをピックアップ、6:10に高坂SAにてミサヨさんと理恵子さんと合流。私の車に全員乗って、松井田妙義ICでおりる。国道18号を西進したが、車のガソリンが少なかったので、不安に思い給油することにした。ナビで探すと、最も近いGSとして高速道路内の横川SAのガソリンスタンドを指示されたので、バカ正直にたどってみたが、やはり高速道の中だった。結局、国道18号沿いの釜飯の荻野屋に戻って、敷地内のGSで8時の開店まで20分ほど待つことになってしまった。8時きっかりにオープンしたので、ガソリンを満タンにして、登山口を目指す。40分ほどロスさせてしまって申し訳ないことだ。国道18号を再び西進する。前方に恩賀高岩の雄岩と雌岩が立派にそびえていた。 新井集落から右の林道に入る。登っていくと、林道に紐が渡してある場所があり、そばに1台、駐車していた。紐は軽く外せたので、我らは奥まで進むことにする。 鉄塔の下で林道が終わり、道路脇の木立の中に2,3台駐車できるスペースがあった。ほかに駐車している車はなかった。ココに駐車し、8:50、出発(610m)。登山道の入り口がわかりにくく、鉄塔の右脇から斜面に取り付こうとするが、どうも違うような気がする。少し林道を巻いて下ると、鉄塔の左側斜面に階段が付いていたので、ここから再出発する。それにしても急な直登の上に、落ち葉が積もっている。「なんて登りだ」と毒づきながら、標高をガンスカ稼いだ。 標高746mでやっと傾斜が緩み、一息入れる。 そこからやせ尾根を登る。前方に五輪岩が見える。カエルを思わせる大岩もあった。 9:36、五輪岩の基部に出た。ここから左へ、トラバースするように五輪岩を巻いて進む。足場が狭い。 五輪岩と山急山の間の鞍部に出る所もなかなか急だった。設置されたロープも使って登る。 最後は斜面を右へトラバースして尾根に出た。急に明るく、陽が注いでいる。そこから右へ進み、最後はやせ尾根をたどると、10:20、五輪岩(930m)の突端に出た。 素晴らしい天気、すばらしい展望!谷急山が正面だった。左奥には妙義の丁須の頭が見えた。その右奥には先日たどった諏訪山からまじかにみえていた長野と群馬の県境稜線の長い尾根や荒船山が見えた。これから目指す山急山は、軍艦のように岩壁に上にそびえていた(扉写真)。五輪岩の東面はクライミングの対象になるようだが、岩はもろそうだ。 20分ほど、展望を楽しんで鞍部まで戻って、尾根をそのまま進む。 山急山の登りに入る手前で、11:00頃、一休み入れた。私が「ひどい登りだった」というと、リーダー氏は「下りも似たようなものだ」といったので、若干、ギョッとした。しかし、それは後で大当たりだったと判明した。 山急山への登りも、まだまだ、なかなかだった。岩の間の狭路を設置されたロープを使って登るが、岩にはばまれて、先行者の動きが良く見えない。通過したところで男女とすれ違ったが、この方たちとは最後に林道に出たところで再会した。下に駐車していた車の方と分かった。 最後の山頂部への上りに取り付く手前、左に山頂部の巻き道があった。まっすぐ進んで、岩場を乗越して、その後は左から巻いて、11:34、山急山の山頂(992m)に出た。 ここもやせ尾根上のピークで、展望が良いが五輪山よりは木立が茂っている。三角点もある。天気がよく、しばし憩う。大きなザックを背負った男性がいた。この休みにこの周辺を歩くのだろうか。横川駅の周辺を歩いていたようで、車を使っていないようだ。 西に長野と群馬の県境尾根根が近づき、その向こうに浅間が見える。東に榛名と思われる山塊が見えた。 12:00、さて、下り始める。すぐ岩場があって懸垂下降をした。左側に巻き道があって、ロープを出さないでも済みそうだったが、まあ、トレーニングというか、お楽しみのうち。 それから、左に大岩を巻く。右側は切れっぽくて、あまり良い道ではない。しばらく進んでから、これは、山頂の岩場の巻き道と気が付いて、下山道に戻った。それはそれなりに楽しめたのだが。さらに、要注意な下りが続いてロープを出した。 13:13、登山道脇に登攀意欲をそそる岩があった。で、遊んでいくことにした。リーダー氏が登って万歳をして、ミサヨさんが続いて万歳をした。私が最後に登った。 ほう、絶景だ。隣にも遊べそうな岩があったが、これは割愛し、13:40頃、出発した。 それなりに注意が必要な下りが続く。振り返ると山急山の南面が見える。 尾根を進むと、14:03、卒然とトンガリ帽子のようなピークが登山道の中央をドデーンとふさいでいた。登りの踏み後はあるが、急で、危険に見えた。リーダー氏は左の岸壁からよじ登るルートを探るが、うーん、ちょっと・・・。尾根の左右の斜面は緩やかな源頭部のような窪地状で、降りれそうにも見えたが、報告は手元になく危険だろう。ふと、リーダー氏がトンガリ帽子の左に細々とした巻き道を発見した。赤テープ持たれている。これもよい道ではないが、何とかたどることができた。14:30、振り返ると、トンガリ帽子に登ってしまうと下りもやばそうだった。 下りでもう一か所ロープを出した。急だが広い、落ち葉の積もった斜面を木立などを手掛かりに下った。途中で左の尾根に入って、またまた急な落ち葉の道を下った。振り返ると五輪岩のピークがあおぎ見えた。 平坦な林に入ったときはほっとした。公園のような平坦な林に幹がネジネジに巻かれた木立があちこちに見られた。ネジネジは寄生樹だろうか。童話の世界のようだ。「ネジネジの森」と名付ける。 15:14、林道に出た(615m)。リーダーが上に車を取りに行ってくれた。ありがたい!林道の上から男女が下りてきた。すれ違った男女だった。「下りの岩場で遊びましたか」と聞かれた。彼らは隣にあった別の岩でも遊んだそうだ。 帰路は国道18号が混んでいたので脇道に入った。リーダー氏がドライブをしたかったのか、妙義山の国民宿舎の方へ向かい、道の駅で買い物をして、それから妙義山の山すそにそって疾駆して妙義神社に出た。20年位前にここに降りてきた記憶がリアルによみがえった。すでに暗くなりかかり、妙義の紅葉は見えなかった。 黄昏迫る妙義を左からぐるっと回って、下仁田に出た。17時半ころ、駅そばの中華一番に行ったが満席で断られた。以前来たときは老夫婦がしていたが、今回は若者が一人で切り盛りしていた。代替わりしたか。それで、いつものようにコロンビアに行った。リーダー氏は今年5回目、私は3回目だった。前回から1ケ月、たっていない。で、いつものように豚すき焼き¥1300を食べた。素晴らしいコスパで、いつものようにおいしかった。こうして日帰りにしては盛沢山な山を、グルメのリーダー氏はさらに、一層、盛ってくれたのだった。下仁田ICから関越に乗った。高坂SAでミサヨさんと理恵子さんとお別れした。22時には帰宅した。 山急山は標高は1000mに満たないが、初めから終わりまで気の抜けない「急」な山で、小粒だがピリッと辛い山椒のような山と思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
なかなかハードな山のようですね。
ネジネジの木の森とコロンビアの豚すき焼きも魅力的です。 (2021.02.27 23:21:27)
|