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テーマ:水中写真(510)
カテゴリ:ダイビング
▼モルジブとシグナルフロート
![]() ダイビングショップによるかもしれないが、欧州からのダイバーの多いモルジブでは、ダイバーはかなり自己管理を求められる場合が多い。初めての場所でも、インストラクターが丁寧に海中を案内することもなく、船上で簡単な説明を受けた後、バディ(水の中で一緒に潜る相棒)と自己責任で潜る場合もある。 島の壁に沿って潜る場合は、常に目標物があるのでそれほど不安はないが、問題は近くに島がなく、水深10~15メートルにある海中の小山に向かって泳ぐ場合だ。海上には目標物がないので不安になる。 インストラクターは小山のある場所までは案内するが、その後は各々勝手に潜る。そして自分のエアがなくなってくると、一人一人勝手に(エアの消費量が同じ場合はバディと)浮上して、船にピックアップしてもらうのだ。ボートに気付いてもらうために、シグナルフロートにエアを入れ海面に打ち上げる。その際、水深5メートルの地点で3分間安全停止するのだが、海中でたった一人漂うこともある。その間、ひたすらボートが来るのを待つ。やがてボートが近くに来てくれたときは、本当にほっとする。 ただし、いつもすぐにボートが来てくれるわけではなく。海面に浮上してからしばらく待たなければならない場合もある。ボートがほかのダイバーをピックアップしているときなどには到着が遅れる。波が静かで天気のいい日はまだいいが、海が荒れていて曇りや雨の日などは最悪だ。すっかり大海に一人取り残された感じになる。 私が海中で初めてパニックに陥ったときも、そのような海の荒れた、暗い日であった。 その話はまた今度。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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