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白山菊理姫

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2007.01.24
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カテゴリ:不思議な世界
有害なプラスイオン
人間に影響を与えるものの正体を研究しているうちに、磁場や電気的な変化が関係しているのではないかと考えるようになった内田は、次に空気中の静電気に着目した。工場の煙突から出る黒煙、自動車の排気ガスといった人間の体に有害だと思える微粒子の荷電状態を測定したのだ。

その実験は、日本発明振興協会公害対策委員の吉嶺国雄と共同で行われた。自動車の排気パイプの出口から約10センチ離れた場所に、排気ガスの帯電成分を捕らえる目の細かい網を張った電極を設けて、これに特殊な静電気想定装置をつなげて測った。その結果、排気ガスの中には、相当多量なプラスイオンが含まれていることがわかったのである。

内田らはさらに、整備不良のダンプカーと、同じタイプのダンプカーで整備がされているものの排気ガスを測定した。すると、いずれもプラスイオンが測定されたが、整備不良のダンプの方が約50倍もプラスイオンで帯電汚染したガスを排出していることがわかった。

ではこのプラスイオンを、空気とともに呼吸すると人体にどのような影響があるのだろうか。

その影響を調べるために内田が使用したのは、立光式ボディエレクトロンメーターであった。これは医学博士の立光伝が数十年にわたる臨床体験を基に開発した装置で、人体の皮膚の表面に一定の法則に従って点在する「鍼灸のツボ」の電気的な特性を測って、内臓の働き方などを診断する測定器である。

内田らは排気ガス実験をする前とした後で、両手両足のつぼの電気抵抗値を測り、電気的な特性の異常が生じるかどうかを調べた。
(敬称略=続く)





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最終更新日  2007.01.24 12:05:25
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