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白山菊理姫

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2007.02.12
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カテゴリ:不思議な世界
同時に何ヶ所にも存在する電子と意識
「私」という意識と電子は似たもの同士かもしれない。同時に何ヶ所にも存在しているからだ。まさか「私」という意識は今ここにある一つではないか、と疑問に思う方もいるだろう。だがどうも、私たちの意識は同時に何ヶ所にも存在しているのではないかと思えてならない。

その根拠の一つは、私自身の経験による。経験的に現在の私の意識は、未来の私の意識と共鳴することがあることを知っているからだ。国際気能法研究所の秋山眞人氏は、自分が同時に三ヶ所に存在する体験をしたことがある、と話している。また、拙著『不思議な世界の歩き方』でも紹介したが、探険家の西丸震哉氏は「過去の自分」と対面し、しかもタイムトラベルにも成功しているという。

私たちの意識は、ある種の波動のように過去、現在、未来を含む無数の異次元の世界に同時に存在する。そして、電子と同じように「観察者」としての意識が、波動関数を収縮させ(すなわち数多くある、あるいは無限の可能性の中から一つの世界を選び出し)、存在が確定するのである。

これはそれほど突飛な考えでもない。理論物理学者のミチオ・カクは『パラレルワールド』の中で次のように述べている。

「電子が存在と非存在のあいだを漂う並列的な状態でいられるのなら、宇宙もそうなれるのではないか? なにしろ一時は宇宙も電子より小さかったのだから。宇宙に量子論の原理が当てはまる可能性を認めると、並行宇宙を考えざるをえなくなる」

電子と宇宙がそうならば、意識だって「並行意識」があるべきではないか。私たちの意識は、考えられるすべての世界の中に存在している可能性すらあるのだ。
(続く)





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最終更新日  2007.02.12 21:52:56
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