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カテゴリ:歴史散歩
▼台南3
台湾にはいたるところに廟があります。日本でいえば、お宮(神社)に当たりますね。 これもそのひとつで、台南にある祀典武廟。中国の三国志に出てくる蜀の武将・関羽を祀った廟です。 ![]() 手前にあるのは香炉。赤いクッションのところにひざまずき、お線香を上げてお祈りします。台湾のお線香は日本の香と違ってかなり長いです。香炉の取っ手のような部分には龍の彫り物が、上部にも獅子のような彫り物がありますね。この廟の屋根の部分には、やはり龍が二体彫られています。 中国の聖人には「文聖」と「武聖」がいますが、武聖とはこの関羽のことです。文聖は孔子ですね。 関羽は、名は「羽」字は「雲長」といい、西暦160年に中国山西省で生まれました。「桃園の誓い」で劉備、張飛と義兄弟となり、劉備が挙兵した際、その部将として中原に武名を轟かせました。関羽が今もなお武聖・神として崇められるのは、彼が生涯を通じて義理を重んじ、その勇気に優れ、智に長じていたからだそうです。さらに簿記法にも長けていたらしく、商業の神としても奉祀され、中国各地で「義烈関帝」と崇められています。 次は確か、武廟の隣にある台南大天后宮の内部の写真です。 ![]() 日本の神輿(みこし)に似たものが置いてあったので撮影しました。豪華絢爛ですね。手前の牛さんもかわいいです。 台南大天后宮はもともと、明朝最後の王族・寧靖王の王宮として1684年に建てられましたが、王の死後は海の守護神であり、台湾でもっとも信仰を集める媽祖を奉る廟となりました。媽祖の話は「鹿港」の項で詳しく語りたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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