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テーマ:不思議な世界(697)
カテゴリ:不思議な世界
▼ドリームテレパシー
ドリームテレパシーについては、耳慣れていない方もいると思うので簡単に説明しよう。 この用語がいつごろから使われているのかは知らないが、この現象に関する論述は、スイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユングの著作などにも見られる。ユングは、「集合無意識」と呼ばれる最深層の部分において、人間は時空を超えてすべての人たちとつながっている、と主張した。そして、夢など意識レベルが変わる瞬間、そうした最深層の部分である「集合無意識」と明確につながるときがあると考えたようだ(ユングの提唱した「集合無意識」の問題やユング自身のことに関しては、いつか詳しく取り上げるつもりです)。 そのドリームテレパシーを実際に科学的に実験したのが、マイモニデス医療センターのモンターギュ・ウルマンであった。ウルマンは1960年ごろ、霊能力者アイリーン・ギャレットらの協力を得て夢実験を始めた。 実験では、被験者が遮音された部屋で脳波形や眼電位計などの測定器を装着したまま眠りにつく。別室ではギャレットら霊能力者が送り手として待機、測定器によって被験者が夢見状態になったことを確認した時点で、霊能力者が「送信」を始める。 送る内容は、事前に多数の中から無作為に選出された美術アートなどの絵葉書で、実験終了まで霊能力者しかどれが選ばれたかわからないようにした。そして、被験者の夢見状態が10分続いたところで被験者を起こし、夢の内容を聞く。これを一晩で7,8回繰り返すが、霊能力者は同じ絵葉書のイメージを送り続ける。 翌朝、被験者には実際にイメージを送った絵葉書を含む8枚の絵葉書を見せ、夢の内容に一番近かったと思われる絵葉書を選ばせ、順位をつけさせる。それを被験者ではない人の結果と照合しながら統計処理、送信が成功したか(有意な結果が得られたか)を判定するのである。 その結果、送り手が夢見状態の被験者に対してイメージを送れる可能性があることが統計学的に確認されたのだった。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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