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カテゴリ:雑感
▼夏の風景
![]() Bientôt nous plongerons dans les froides ténèbres; Adieu, vive clarté de nos étés trop courts! これはフランスの詩人ボードレールの「秋の歌」の出だしですが、覚えているのはここまで。 Bientôtはまもなくという意味。nousは私たち。 plongeronsはplonger(潜る)という動詞の未来形。スキューバダイビングもフランス語ではplongeeと言います。 dansは中へという前置詞。 les は定冠詞、the と同じですね。froidesは冷たいという形容詞。 ténèbresは闇という意味です。 「やがて私たちは冷たい闇に沈んでいくだろう」という訳になります。 次のAdieuはさようならという意味ですが、英語で言うとgood bye というよりfarewellに近い、長期間にわたり(あるいは永遠に)会えなくなるときに使う告別(決別)のあいさつです。 viveは生き生きとしたという意味。 clartéは明るさ。 deは前置詞でofと同じ。 nosは私たちの。 étésは夏の複数形ですね。 なぜ複数になっているのかは忘れましたが、いくつもの夏と言うニュアンスか、夏の間のいくつもの思い出という意味が込められているのではないかと思います。tropは非常に。courtsは短い。 「さらば、かくも短き我らが夏のまばゆい光よ!」というような意味でしょうか。 ということで、暑かった夏も終わってゆきます。今日は、去り行く夏の風景をいくつか紹介しましょう。 まずは猫ちゃま。 ![]() 暑さのために、日影になったコンクリートの上でグデーッと横たわっていました。 これは高尾山の杉林。 ![]() この夏も体を鍛えるため、4回ほど高尾山に登ったでしょうか。たくさん汗をかきました。 以前紹介した夏の紅葉。 ![]() これも奧高尾でしたね。 空を見上げると、カエルに似た雲が・・・。 ![]() カエルと言うより、ケロヨンでしょうか。 夏の雲です。 ![]() 木の上を通り過ぎていきます。 そして夕雲。 ![]() 夕闇が迫り、夕陽の最後の照射が雲に反映しています。 以上、夏休みの絵日記の宿題でした。 ところで、冒頭のフランス語ですが、もう25年ぐらい使っていません。30年近くが経ち、かつて長文で覚えていた、アポリネールの「ミラボー橋」も、ラテン語のキケロの「カテリーナ弾劾演説」も、やはりで出しの部分しか思い出せません。 時間という風とともに記憶も去っていくようです。「失われた過去」を今一度探す旅に出ないといけないようですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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