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テーマ:ヨーロッパ旅行(4209)
カテゴリ:歴史散歩
カラニッシュ・ストーン・サークル(別名:カラニッシュ1)の面白いところは、その巨石の配列だけではありません。1~1・2キロほど離れた場所に、二つもストーン・サークルがあるんですね。つまり地域全体が、巨大なストーン・サークルの複合施設になっているわけです。
そのカラニッシュ2と呼ばれているストーン・サークルです。 今現在立っているのは5本ですが、かつてはほかに2本立っていました。その2本は、今は地面に倒れたままになっています。 立っている5本のうちの一本はこんなに尖っています。上の写真の真ん中の石ですね。 ストーンサークルなどの巨石遺構では通常、先端の尖った石は日時計として使われたのではないかと思っています。そのほうが正確に時間がわかりますからね。 5本のうちの2本の巨石の間から、昨日ご紹介したカラニッシュのストーン・サークルが丘の上に見えます。 そして反対側を振り向くと、2、300メートル離れた場所にカラニッシュ3と呼ばれるストーン・サークルが見えます。 ということは、それぞれのストーン・サークルの間で何らかの連絡を取り合っていたことは間違いないことなんですね。それは単純に事務連絡であったかもしれないし、急を告げる緊急連絡であったかもしれません。あるいは何か同時に進行する儀式のようなものであったかもしれないわけです。 さらに面白いのは、カラニッシュ1,2,3のストーン・サークルが並ぶ方角が、南東―北西ラインであることです。そのラインを延長すると、スコットランド・アバディーンの巨石群に至ります。また、カラニッシュ1と4,7,5.9を結ぶと、南北線から35度傾いた、あのデビルズ・アローズ(悪魔の矢)の3柱の立石とソーンボローの3つのヘンジを結んだラインと一致するんですね。カラニッシュの巨石群は20以上あるのですが、それらも大体、この南南東35度の帯状のライン上に位置されているのも偶然ではありえません。悪魔の矢から延びた35度傾いた直線は間違いなく、580キロ離れた、このカラニッシュの巨石群を示していたと思われます。 以上がムー5月号に書いた内容の抜粋です。 で、次の写真はこちら。 昨日紹介し忘れた、カラニッシュ・ストーン・サークル(カラニッシュ1)のそばで草を食べていた黒ウサギちゃんです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.07.11 16:23:37
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