|
テーマ:ヨーロッパ旅行(4209)
カテゴリ:歴史散歩
金字に赤色の立った獅子というスコットランドの国章と並ぶシンボルにクロスがあります。
それがこちら。 ![]() 扇風機ではありません。天上からぶら下がっていた巨大なクロスです。 とにかくクロスといったら、スコットランド。そしてそのクロスが象徴するのは、こちらです。 ![]() 先日紹介した国章の下に描かれていたもので、キリストの十二使徒の一人でスコットランドの守護聖人であるセント・アンドリュー(聖アンデレ)を象徴しています。 聖アンドレは、ギリシアのアカイア地方でX字型の十字架で処刑され、殉教したことになっています。 その聖アンドレの十字架とスコットランドの関係は何かというと、9世紀にスコットランド系ピクト族の王フングスがイングランド系のウェスト・サクソン王アセルスタンに攻められたとき、援軍に駆けつけたスコットランド王アカイウスが戦いの前夜、光り輝く聖アンデレ十字の夢を見たことに由来するそうです。夢の翌日の戦いでスコットランド側は大勝利。このことに感謝し、フングスはセント・アンドリューの寺院を建立すると共に、セント・アンドリュー・クロスを自らの象徴としました。またアカイウスも、セント・アンドリューに因んだ勲章(後にスコットランド最高勲章となるシッスル勲章)を制定したとのことです。 ゴルフの全英オープンでよく使われる同名のゴルフコース「セント・アンドリューズ」も聖アンドレに因んだ地名から取っています。 アンドリューズと複数形になっているのは、「アンドリュー」の子孫という意味に由来します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.03.05 11:12:29
コメント(0) | コメントを書く
[歴史散歩] カテゴリの最新記事
|
|