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テーマ:旅のあれこれ(10119)
カテゴリ:歴史散歩
買い出しをする際に気を付けなければならなかったことは、部屋には冷蔵庫がなかったことです。
ただ、部屋の窓枠の外側に1リットルの紙パック牛乳くらいならおけるスペースがあることを見つけました。 冬ですから、冷蔵庫代わりに窓の外に要冷蔵の食料を保管することが出来そうです。 そこで、牛乳、チーズ、ハムなどを食料品店で買い込みました。 さらに牛乳が保管できるなら、朝食用のシリアルも購入することが可能です。 シリアルは、イギリスでは米ケロッグ社の「オールブラン(All-Bran)」と「カントリーストア(Country Store)」が私のお気に入りでした。 特に「カントリーストア」は、1974年にイギリスで発案された優れもので、ケロッグの本社があるアメリカでも売っていない英国発のスペシャル・シリアルです。 人工甘味料などは使わず、すべて自然のものを使っているので、アメリカでは、コスト(原料費)がかかりすぎるとして販売しなかったと、Wikiに書かれています。 日本でも販売されていません。確かに他のケロッグ製品よりもかなり割高でした。 それでもその価値はあります。とにかく一度食べたら、その美味しさはほかのシリアルの比ではありません。私もすぐにファンになりました。 パリでも「カントリーストア」が買えたかどうかは覚えていませんが、少なくともそれにできるだけ近い、スイス生まれの「ミューズリー(Müesli)」を買ったと思います。 そのほかに当然、「バゲット(baguette)」として知られている長い棒状のフランスパンも購入。 これで滞在に最低限必要な食料を手に入れたことになります。 このほかに仕入れなければならないのは、情報でした。 それも劇などの上演品目の情報ですね。 ロンドンには「What’s on in London」のような情報冊子がありましたから、そのパリ版を入手したと思います。あるいは「Le Figaro」や「Le Monde」といった有力紙を買って、上演されている劇をチェックしたのだと思います。 さあ果たして、不条理劇はパリで演じられているのでしょうか。 それがやはりあったんですね。 情報誌の隅から隅まで調べたところ、パリきっての文教地区とされる学生街「カルティエ・ラタン(Quartier Latin)」のそばの小劇場で、イオネスコの「椅子(Les Chaises)」が上演されていることが判明しました。 宿泊施設からも十分に歩いて行ける場所です。 既に日は暮れかかっていましたから、翌3日にチケットを購入しに行くことに決めました。 ボルドーからパリへの移動で、結構疲れていたんですね。 部屋に戻って夕食を済まし、ぐっすりと休むことにしました。 案の定、私が購入した要冷蔵食品はぴったりと窓枠の外に収まります。 自然の冷蔵庫を発見。 パリの初日としては、もうこれで十分でした。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.13 11:23:46
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