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テーマ:旅のあれこれ(10123)
カテゴリ:文学・芸術
登場人物をパターン化・シンボル化することによってベケットが戯曲で何を伝えようとしていたのか、何となくわかってもらえたでしょうか。
今から見ると、ベケットが非常に神秘的な易的領域、すなわちオカルト的領域に踏み込もうとしていたことがわかります。 もちろん当時の私は、オカルトのことなど全くわからなかったので、もっと表層的にベケットの演劇を捉えておりました。 それは追々、語って行きます。 この『ゴドーを待ちながら』では、ケント大学での楽しく忘れがたい思い出もあります。 私がベケットを卒論テーマにしていることを知っていた、ヨーロッパ演劇コースを教える助教授クライヴ・ウェイク先生が、当時ロンドンで上演されていたベケットの『ゴドーを待ちながら』の観劇に招待してくれたことがあったんですね。 その時のパンフレットがこちら。 ![]() 1981年2月17日にオールド・ヴィックで初演と書かれています。 で、こちらはベケットについて書かれたページ。 ![]() 学生向けのセミナーが開催されているとも記されています。 このパンフレットの中に3月5日にヴラディミールとエストラゴンを演じた二人の役者のパネルディスカッションがある旨のチラシが入っていましたから、おそらく2月21~22日の土日か、2月28日~3月1日の土日のどちらかの上演を見に行ったと思われます。 ちょうど春学期真最中ですね。ウェイク先生はその土日の券をくださっただけでなく、ケント大学から車で送迎してくれました。 至れり尽くせりです。 次回は、その時の観劇ツアーの体験を思い出す限りにおいてご紹介しましょう。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.29 22:31:20
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