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白山菊理姫

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2022.04.25
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カテゴリ:歴史散歩
ユーゴスラビアの首都ベオグラード行きの夜行列車で出会ったボーイスカウト・ガールスカウト風の少年少女たちは、真夜中になる前に、どこかの駅で皆降りて行きました。
コンパートメントの中は再びガラガラです。
ですから、再び足を伸ばして眠ることができるわけです。
その後、ほとんど誰にも邪魔されることなく、眠りに就くことができました。

夜が明けて、3月31日の朝がやってきました。
車窓からはユーゴスラビアの風景が見えています。
と言っても、どのような風景だったかは全く記憶からなくなっています。

やがて列車は、ユーゴスラビアの首都ベオグラードに到着しました。
ここで列車を乗り換えて、ギリシャのアテネ行きの列車に乗らなければなりません。
しかも、ベオグラードーアテネ間の乗車時間は19時間以上あります。
かなりハードな長旅になりますね。

時刻表を見たら、アテネ行きの発車時間まで二時間ありました。
そこで、その時間を有効に使って、気分転換を兼ねてベオグラードの町を見て歩くことにしました。
途中下車休憩みたいなものですね。

ベオグラードは、ヨーロッパ最古の都市の一つです。
考古学的には紀元前6千年紀には人が居住していたことがわかっているそうです。
ドナウ川とサヴァ川が合流する丘陵地帯にあり、古くから西洋と東洋を繋ぐ主要な交易路の上にありました。

駅の改札口を出た私は、駅舎内にある地図を探して、大体の駅の場所や地形を確認すると、サヴァ川に向かって歩いてみることにしました。
北東の方向に15分ほど歩くと、川辺に出ました。
そこに架かる橋を渡ったかどうか覚えていませんが、川のそばにパン屋さんか喫茶店のようなお店があったので、朝食を採ろうとそこに入ってみることにしました。

ところが店に入るや否や、よそ者を半ば敵視するような冷たい視線を受けます。
おそらく当時は、ベオグラードに来るアジア人などほとんど見かけなかったのでしょうね。
「お呼びではない」という感じでした。
ちょうどその年の1月1日にボルドーのユースホステルの炊事場で、港湾労働者風の人たちから浴びた視線によく似ていました。
ユーゴスラビアで私を歓迎してくれたのは、前日の列車の中の少年、少女たちだけだったようです。

居心地が悪かったので、その店では何も買わず、駅に戻って、駅の売店で食料を調達することにしました。
かくして散歩は4、50分ほどの「冒険」で終わりました。

逆算すると、ベオグラード発午前10時ごろのアテネ行き列車だったと思います。
その列車に乗り込むと、19時間を超える長旅が再開されました。
(続く)





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最終更新日  2022.04.25 17:52:20
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