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テーマ:旅のあれこれ(10123)
カテゴリ:歴史散歩
長時間にわたる列車の旅は、結構長くて、きつかったです。
列車はひたすらユーゴスラビアを南に進み、真夜中に近い深夜、ギリシャとの国境の駅に到着しました。 もしかしたら午前零時を過ぎていたかもしれません。 その駅では検問と入国審査がありました。 外国人は列車から降ろされ、検問所で素性を聞かれるんですね。 私の取り調べは、比較的簡単に済んだと記憶していますが、中には手こずっている人もいるようでした。 一人一人を検問するので、時間がかなりかかったような気がします。 1~2時間くらい停車したかもしれません。 検問を終わった列車が再び動き出した時、眠気と旅の疲れでヘトヘトになっていました。 ところで、昨日19時間を超える旅と書きましたが、もしかしたらベオグラードからアテネまでは30時間くらいかかっていたかもしれません。 あるいは途中で列車が大幅に遅れた可能性もあります。 というのも、真夜中の検問が終わった後、ギリシャ国内に入って、テッサロニキから南下してアテネに着いたのは、夕方近かったという記憶があるからです。 何はともあれ、列車は無事にギリシャの首都アテネに到着いたしました。 日付は月をまたいで4月1日になっています。 どこに泊まろうかと思案していると、何やら慌ただしく移動している一団に遭遇します。 同じ列車に乗っていたという、ドイツから来た女性ばかりの5、6人のグループです。 「何を急いでいるのか」と尋ねると、「安い宿屋を知っているので、そこに向かって急いでいるのだ」とその一団は答えます。 そのとき、そのグループのリーダー格の一人が「良かったら一緒に来る?」と聞いてくれたので、「OK」と答えて、そのグループと同じ安宿に宿泊することに決めました。 アテネの町のどこをどう移動したのか、すっかり忘れましたが、そのグループの後をついて行き、宿屋に到着しました。 空き部屋もあるようです。 部屋と言ってもタコ部屋のような宿泊施設で、今でいう、ネットカフェみたいな宿です。 宿泊代は何と500円くらい。貧乏旅行者としてはありがたい価格です。 右も左もわからないアテネで、運良く、ドイツ人の女性グループに安い宿を教えてもらったことになります。 旅先ではドイツ人の女性に助けてもらってばかりですね。 私を含めて、皆列車の長旅に疲れていましたが、皆で近くのレストランに行き、夕食を取りました。 ギリシャ料理にギリシャ音楽が流れ、すっかりギリシャ観光気分。 ワインなんかも飲んだりして、初めてのアテネの夜を楽しみました。 少し酔っぱらっていたので、詳しくは覚えていませんが、割り勘にして食事代を払い、宿屋に戻ったと思います。 着いたら、すぐに爆睡します。 それはそうですよね。スイスからウィーンを経て、ベオグラード、アテネと3泊4日の連続車中泊の旅だったからです。 宿屋代は確かに節約出来ましたが、体力はもう限界に近づいていました。 隣の宿泊客の豪快ないびきなどまったく気にならずに、瞬く間に深い眠りに落ちておりました。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.26 18:06:29
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