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白山菊理姫

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2022.07.12
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カテゴリ:歴史散歩
遠く海を隔てた東と西の島国の少年と少女が8年間の文通を経て、23歳の若者となり、イギリスで邂逅したという話は、ジュリーの父親が務める新聞社の記事となりました。
後日その掲載記事をジュリーが送ってくれました。
今ではその掲載紙はどこかに紛れて見つかりませんが、何はともあれ、イギリスの一地方紙に私の名前が刻まれたことになります。
たぶん、8月1日付けのThe East Anglian Daily Timesではないかと思っています。

その掲載紙を探す過程で、ローヤル・ウェディングのことを報じた1981年7月29日付けの夕刊紙『イヴニング・プレス』が見つかりましたので、ご紹介しておきましょう。



月日が経っているので、もうボロボロです。
記念になると思って、とっておいたんですね。

さて、これでイギリス留学に付随するミッションも完了です。
7月31日の金曜日、ジュリーたちに感謝の言葉と別れを告げて、電車に乗り込み、ロンドンに向かいました。
スーツケースを取りに行ったと思います。
重たい荷物はどこかに預けていたと思うんですね。
ケント大学のダーウィン・カレッジの可能性が一つ。
もう一つの可能性は、NCB(文化放送)留学委員会のロンドン事務所に預けたかもしれません。

いずれにしても、荷物を受け取って、ロンドン市内か、ガトウィック空港の近くで一泊か二泊したと思います。
帰りの便が何日だったかははっきりしませんが、8月1日か2日の便で同空港から成田空港へと飛び立ったはずです。

前にも話したと思いますが、当時の格安チケットはソ連のアエロフロート航空か、香港のキャセイパシフィック航空しかありません。
私が購入したのは、南周りのキャセイパシフィックでした。

安いだけあって、本当に不便で窮屈なフライトだった記憶があります。
それも南周りですから、あっちに停まったかと思ったら、今度はこっちに停まるというように、ほとんど空の各駅停車。
たくさんの空港を見学する破目になりました。
もう後半になると、疲れて空港のロビーに立ち寄ることもなく、畿内で休んでおりました。

30時間以上の飛行時間でようやく成田に辿り着くわけですが、もう二度と南周りの便には乗りたくないと、心底思いました。
それでも後の人生でギリシャの島に行ったときは、どうしても南周りとなり、片道30時間を超える旅になっていますけどね。
結構きつい旅になることは、時々あります。

何はともあれ、無事に留学先から日本に戻ることができました。
でも、のんびり休んではいられないんですね。
これからすぐに就職活動を開始しなければなりません。
もう4年生の後半ですから、後がありません。
そして卒論もあります。
まさに「ピンチ!」な状況です。
(続く)





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最終更新日  2022.07.12 18:02:15
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