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テーマ:旅のあれこれ(10123)
カテゴリ:歴史散歩
一方、10月1日の共同通信社の三人一組のグループ面接では、面白い質問がありました。
「金も時間も十分にあったら何をするか」と質問されたんですね。 三者三様に答えたと思われます。 私も不意を突かれましたが、ここでも正直に「そのような理想的な状態があるとしたら、旅に出て、本を書きます」と答えました。 まあまあの答えですね。 ただしグループ面談の感触は良かったのですが、私には共同通信社から次の面接のお呼びはかかりませんでした。 これに対して、10月上旬か中旬(おそらく10月8日の木曜日。ただし10月15日だった可能性も)の面接に呼んでくれた大手広告代理店のほうは、面接を受けたその日のうちに電報で内々定をくれました。 びっくりしたのは、私です。 共同通信社のほうの採用・不採用状況がまったくわからない段階で、別の会社から実質的な内定をもらってしまったからです。 ここで一つのジレンマが生じます。 私としては、必ずどこかに就職しなければならないというのが大前提としてあるのですが、本当にやりたい仕事は、広告業従事者ではなく新聞記者であるということです。 内定が出たら、そのままにせずに、すぐに結論を出せ(つまり重複内定の禁止)というのがICUの方針でしたから、翌9日午前に学生課に相談に行きます。 そこで出された結論は、大手広告代理店から内定が出たことを共同通信社の採用担当者に伝えて、本当に行きたいのは御社(共同通信社)であるということを伝えなさいというものでした。 そこですぐに、共同通信社人事部のT氏に電話して、他社から内定をもらったが、本当は是非とも共同通信社に入社したいという旨を伝えました。 するとT氏は、いままで梨の礫(つぶて)だったにもかかわらず、「君にはちょうど連絡を取ろうとしていたところだ。午後一で来てくれて」というんですね。 つまり感触良好ということです。実際、午後一で共同通信社に行くと、T氏が待っていてくれて「内定をもらった広告代理店とうちの給料では、向こうの方がずっと高いが本当にいいのか」と聞かれます。 「もちろんです。新聞記者になりたいのです」と私は答えました。 すると、編集局長と人事部長の面接が急きょ設定されました。 そこで事情を再度説明すると、「わかった。内定(内々定のこと)を出そう」と言ってくれます。 入学同期生で一足早く共同通信社社員となり、夕食をおごってくれたK氏と事前に会っていたこともプラスに働いていたようです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.07.15 14:20:57
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