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テーマ:本のある暮らし(3311)
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本との出会いについて、おぼろな思い出を少々。書いてしまうとそれが固定化されるので、今まで書き留めたことがなかったけれど、最近、年々薄れていく記憶をとどめたい気持ちがまさり始めました;
いちばん古い記憶は、たぶん3歳ごろ、寝る前に母に読んでもらった小学館オールカラー「世界の童話シリーズ」の第1巻『イソップのお話』。ページを指しては「これ何の字? これは? これは?」とひっきりなしに尋ねて、ひらがなをおぼえました。幼心に、こんなにしつこく訊いたらきっと母は機嫌をそこねるだろうと心配したのを覚えています。 小学館のシリーズは何冊か持っていて、その立派な金色のハコや美しい挿絵が好きでした。 文字もよく読めないころ、印象に残っているのは、物語の内容よりも本そのものの形状や挿絵、それに字づらだったりするのです。 5巻目『日本のむかし話』の「ちゅうじょうひめ」に出てきた「はすのまんだら」という不思議なことばも忘れられません。ヒロインの名まえであるタイトルともども、ひらがなで見て、頭で発音してみると、呪文のようでした。桃太郎みたいに他でも目にするお話ではなかったので、よけいに最初の記憶が残っています。 あとから「中将姫」「蓮の曼陀羅」と、漢字や意味を知っても、初めて見た不思議なひらがなの並びと、ハスの茎から五色の糸がまるで素麺のように出てくる挿絵の鮮烈さは薄れることがありませんでした。 このシリーズでもう一つ覚えているのは26巻『どうぶつの絵話』の冒頭にあった「バンビ」のお話です。私はディズニー映画のバンビは知っていて、お気に入りの赤い三輪車のサドルにもついていたし、「ソノシートつき紙しばい」も持っていました。しかし、『どうぶつの絵話』にある「バンビ」は、ディズニーとはちがうのです。絵もずいぶん地味でした。そして、このお話こそ、私のリアルな動物物語好みの原点でした。 いちばんの違いは、めジカのファリーネに、ゴボウという(牛蒡?と首をかしげたものです)弟ジカがいるのです。ゴボウは人間につかまって・・・とても心配させられる筋書きです。 ずっとあとになって岩波少年文庫の『バンビ 森の生活』を読んだとき、ああこれがむかし読んだバンビ、ゴボウ(岩波版ではゴーボ)の居る原作なんだと理解しました。いまでは原作と映画と、それぞれ大好きです。 この巻にはほかに「名犬ラッシー」や「くまおうジャック」がありましたが、ラッシーはまったく記憶になく(のちのアニメは知っていますが)、熊王ジャックはよく覚えているから不思議です。これは、後年シートン動物記で再会したリアル動物物語です。子熊の名がジャックとジルでしたが、あとからマザーグースの歌「ジャック&ジル」を知ったとき、どうしても熊のイメージが離れませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 17, 2014 12:17:30 AM
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