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HANNAのファンタジー気分

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February 28, 2014
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カテゴリ:映画と原作
ホビット 竜に奪われた王国 昨年は上映が終わる間際に見た「ホビット」ですが、今年はリキを入れて、初日の朝から観てきました。
 とりあえず、2D字幕。いきなり3Dはこわいので・・・

 これも昨年とは反対に、予告編とか前評判とか少し情報を仕入れて行ったのですが、気になっていたのはふたつ、新登場の女性エルフ(タウリエル)と、熊人ビヨルンのことでした。
(以下ネタバレ注意)

 ビヨルンは、ほとんど割愛されたのではないかとひそかに心配していました。しかしちゃんと登場! 巨大グマの迫力はすばらしく、もっとよく見たいと思いました。人間になった彼は、日本版の挿絵とずいぶん違っていたため(端的に、やせていたため)、少しとまどいましたが、独特のなまりのある話し方や、威厳のある物腰は、好印象。
 ハチは飛んでいたのに蜂蜜菓子がきちんと登場しなかったのが残念。そういえば「たらふく」もなかった。DVDで追加されていることを祈ります。

 さて、タウリエルですが、前宣伝で非常に目立っています。闇の森が舞台となればレゴラスの登場はまあよいとして、この女エルフは誰よ、レゴラスとベタベタしてたら許さないわよ! などと思っていた一方、とにかく一人も女性の出てこない原作ですから、必ずや女性キャラが必要とされることも予想ていました。
 結局、PJ監督のセンスはおおかたの原作マニアの望む方向と一致しているようで、本筋を邪魔せず脇のエピソードを上手にもりあげる、すてきなキャラクターでした。
 腕が立って、外好きで、若く?活発なところは、中山星香の『妖精国の騎士』のヒロイン、ローゼリイを思い出させました。そういえばレゴラスも今回、ローゼリイの師匠のエアリアンにちょっと通じるものがあったかも。二人ともエルフらしく、クールで軽快で小気味よかったです。
 レゴラスは、「ロード・オブ・ザ・リング」ではどうもギムリとの漫才?がうますぎて、性格的に軽すぎる感じでしたが、今回、高貴な冷たさが出ていて、それなりに良い感じ。ただし私の原作のイメージとはちょっと違うのですが。ノルドール(上のエルフ)ではないにしろ、エルフなんですから、少しは「影」があってよいと思うのです。

 そして、これらの不安をすっかり忘れるほど、ほれぼれと見とれてしまったのが、
 ・邪悪なるスマウグどの! 想像を絶してものすごい。その大きさ、顔、動き、すべてがカッコイイ。竜なんてファンタジーではありきたりな今日この頃、その原点ともいうべき彼を、ここまで創り上げたのは敬意にあたいします。声もすばらしく、物語にあるとおり「魅せられて」しまいます。

 ・サウロン! ガンダルフによって暴かれたとき、最初「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みの「目」でした。しかしその中にぼうっと生前のサウロンのシルエットが浮かび上がり、輪郭だけとはいえ、これがすさまじい。私の中で、死人占い師という名前からして、なんかドロドロヨレヨレしたイメージだったのが、かなりポイントアップしました。

 今度は3Dでぜひ観たい(特にスマウグ!)HANNAでした。
 





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Last updated  March 1, 2014 12:17:02 AM
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