|
テーマ:猫のいる生活(136017)
カテゴリ:長女 サビ(推定16歳)
サビは年末年始で腎不全が悪化して一時期BUN200超え、3.6kgあった体重が2.6kgに、
ご飯も食べず水も飲めず大変危険な状態だった。 でもそれが復活して3月頃には落ち着き(でもBUN100だったけど) ご飯が食べられるようになり体重も3.2kgまで増えた。 体重が増えるなんてもう無理だと思ってたから嬉しかった。 夏になるまでは安定していた。 夏になっても比較的元気で良く食べ・良く遊び・良く寝た。 サビは夏が苦手で毎年、食欲減退・軟便・薄い血尿に悩まされていた。 今年の夏は無事に越えられるだろうか? 秋になりさえすれば食欲も出て体調が安定するはず。と、そればかり考えていた。 エアコンを弱くかけっぱなしにしてシーズン中ほとんど消さなかった。 他に方法が無かった(川崎の海側は多分日本屈指の暑さ。窓を開けても風も通らず) なんとか涼しくなるころまで元気でいてくれた‥ように見えた。 でも思ったより食欲が出なくて焦っていた。 いつもは涼しくなったら爆発的に食欲UPするのに。 そこそこ食べているところを見るとBUNがそんなに高いわけじゃない気がする。口臭も無いし。 それよりもなんとなくダルイと言う感じに見えた。 9月になるとサビが唐突に私に甘えようとすることがあった。 机の上に乗って私の胸元をフミフミしようとしたり、なにか訴えかけるように鳴いたり。 元々人間にくっつくのは大好きなんだけど、そんな風に甘える事は今まであまりなくて‥ 体調が微妙にいつもと違って不安だったんじゃないかと思う。 そんな気がしたので”ヨシヨシ”となるべく甘やかすようにした。 病院での検査も考えたけど‥人間でもモヤッと調子が悪いのって原因究明が難しいし、 猫はしゃべれないから症状が無い時点では尚更原因の特定が難しい可能性がある。 ただでさえ体力が落ちてるから検査がキッカケでもっと調子が悪くなったり 病院で風邪をもらってきたりするのが恐くて(これが一番恐かった)やめた。 その頃からサビは”最後はゆきニャンがなんとかしてくれるでし”って思ってたと思う。 たぶん、それは長く生きるとか病気を治すとかそう言うことではなくて サビの思ってることを酌むと言うか‥そんな意味で。 サビは旦那とはラブラブで、私には全幅の信頼を置いてくれていた。 ギリギリのバランスの上に立ってたサビは9月末の低気圧等でダメージを受けたのか 大きな痙攣発作を起こして倒れてしまった。倒れた際に打ち所が悪かったようで麻痺が残った。 発作で非常に弱ってしまったサビを見て"そのとき"がもうスグなのか、 復活するのか考えた。どちらも可能性がある。 腎不全で”余命三ヶ月か半年”と言われた一年半前からずっと、 "そのとき"が来るなら出来るだけ穏やかにと思っていた。 復活するなら何とかサビが快適なように介護するだけだ。 ネットで得た情報を元にある程度シュミレーションしてどのように対処するか旦那と話し合った。 そんなことで"そのとき"を少し具体的に意識するようになったと思う。 でも私は麻痺が残ったサビを介護しつづけるイメージを強く描いていた。 発作で目と鼻が利かなくなり手足にも麻痺が出てしまったサビは 人間とくっついていないと安心できなくなってしまったようだった。 名前を呼ぶとヨロヨロと歩いてきて私の胸にドサッと身を預ける事があった。 ”ゆきニャンがなんとかしてくれるでし”と微笑んでいるようだった。 介護も看取るのもサビがなるべく苦しくないようにしようと思っていた。 ”その日”の朝にはだいぶ力弱くなっていた。 前日の夜に2回目の発作を起こしたが、 発作の後に夕飯をいっぱい食べたりしてて力弱い感じはしなかったのに。 もしかしたら私が目覚める前にも発作を起こしていたのかもしれない。 グッタリしていたが日向で抱っこすると嬉しそうだった。しばらくそうしていた。 前日の発作が癲癇のように思えたので、ご飯を食べさせたら病院に電話して 今後の治療・介護の方針を相談しようと思っていた。 ”そのとき”が近付くにつれ落ち着かない感じになり、ついに最後の発作が‥‥ でも、発作が起きて割りとすぐにサビが意識を手放したのが分かった気がした。 ”サビはもう意識を放すでし。ゆきニャン、この苦しがってる体を後は頼むでし”って。 これは最後の発作でサビは虹の橋へ向かってる。って伝わってくる感じがして 白い光の中をサビが走っているのが見えた気がした。 臨死体験でお花畑が見えたって言う人が少なからずいるんだから サビの脳にもそう言う回路がある可能性もあるんじゃないか? あながち間違ったイメージでもないのかもと後から思ったり。 サビを行かせる覚悟なんか全然していたつもりは無かったけど、 ”最期はなるべく苦しませず穏やかに”と旦那と何度も確認しあってたし サビが意識を手放して虹の橋へ向かったのが分かった気がしたから もうただサビの体が苦しくないように、それだけ考えて何とか1人で送れた。 朝起きた時点で力弱くグッタリしていたので 最後の発作は弱い痙攣で、短時間だった気がする。 サビの呼吸が止まってしばらく呆然としていた。 サビをちゃんと送ってあげられただろうか?サビはこれで良かっただろうか? 自問自答したがそんなには悪くはなかった気がした。 思い返してみれば、前日も、私と旦那、2人ともサビとたっぷり添い寝をしていた。 夕飯も結構食べさせてあげられた。なんか思い出してホッとした。 私と添い寝した後の満足げなサビ。これが生前最後の写真になってしまった。 最後に食べたのはキドナとウォルサムのアルミトレイと水を練ったやつ。 ウォルサムのアルミトレイは以前飽きてしまってて久しぶりにあげたから、 どうだったのかな?あまり好きじゃなかったかな?と後から後悔しそうになったけど 若猫たちに少しずつ食べさせたら美味しかったみたいだから、まあ良かったなと。 きっと美味しいロットだったんだ。そうに違いない、と思っておこう。 ナゼかそのときに限って珍しく、手に付いたサビご飯を私も食べていた。 サビにご飯をあげながら手に付いたベトベトのご飯を拭くのが難しくて 思わず食べたんだけど、苦かった(ニャンコのご飯て、苦いよね(苦笑)) しばらくあの味は忘れないと思う。 サビをまあまあちゃんと送ってあげられたと思う反面、 本当に行ってしまった、もう二度とあの目、あの声で話しかけてはくれないのだと やっぱり辛くて慟哭した。 それを止めてくれたのは若猫たちだった(色んな意味で) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[長女 サビ(推定16歳)] カテゴリの最新記事
|