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テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:母
大学病院の口腔外科へ行く話しもあったが、地元市民病院に母を連れて行った。 担当は白髪の入り具合が鳥越俊太郎さんに似ているドクターよ (私、この人好きなんだよね、訛り具合もステキってかなんでもいいの) 2年前だったか、次女の親知らず抜歯のときにお世話になったドクターだった。 あ。このドクターがいいんじゃないからね、いっときますケド 下の歯の圧迫によって上の歯茎が損傷を受けた状態で 「褥瘡(じょくそう)ができてるね~」 褥瘡って「床ずれ」のイメージが強かったので口の中でもそういうんだ、って驚いた。 はじめ「潰瘍ができてる」と聞いたときは(開業医からね) なにかとんでもないエライ悪い、腫瘍みたいなのを想像してしまった 『わ~~~~~。今度はなに? 肺炎、胃ろうの次はなによぉ~~~』 ってもードッキドキだった。 目を覚ましているときの母はいつも歯を食いしばってるらしく、どうもそれが原因 らしいのだ。 なぜそうしているのかわからない 鼻の通りが悪く家にいるときはしょっちゅう鼻炎の薬を買いに行かされた。 ホームでも鼻づまりなのか口で息をしているが、その口を閉じて息を止めた状態が よくある。 当然苦しくなって「ぷはぁーーー」と唾液とともに吐き出している。 ひょっとしてそのとき歯を食いしばっているんだろうか。 ん~~~、わからない。 「歯がなければこんなことにならないんだけどねぇ・・・う~ん」 そうだよね、素人の私にもそれはわかる。 「抜くのはかわいそうだ・・・」ドクターもしばし考え込んで、出した結論は マウスピースのようなものを作って下の歯にかぶせる。 「これで絶対、100%OKというわけではない」とし しばらくこの方法で経過観察することにした。 抜歯も視野に入れながら受診したがとりあえずこれが結論だ。 型をとるためのそれからが大変だった 「大きく口をあけて」といっても母の口は小さくて思ったように開かない。 「がんばって はいっ、もう少しだっ そうそう」 梅ガムみたいなものを歯に当てがい乾燥するのを待つがこれまた大変。 「口を閉じないでっ あ、だめっ。もう少しがんばって くぅぅぅ~・・・・・」 母の目から涙がツーとこぼれてる 「○○さん、痛そう・・・可哀想だわ」と目を背けるホームの看護師さん。 「痛いけど、がんばろーね、もう少しだよ、はいっ、がんばろっ」 ドクター二人と歯科衛生士さん3人でわーこらわーこらてんやわんやでやってます。 「ふぅぅ・・・ んん・・・」と渋い顔のドクター。うっすら汗がにじんでます。 母の顔には「梅ガム」が飛び散ってるし口の周りには皮下出血が。 痛かっただろうなー。かわいそーに。 なんかうまく取れなかった様子だがとりあえず「作ってみます」とのこと。 装着は来週。 3日分で1週間効果のある強力な抗生剤を処方してもらったのでそれでしのぐ。 かあちゃん、おつかれさまでした。 ドクター、歯科衛生士さん、看護士さん、みなさんお疲れ様でした。
そうそう。昨日の夜ホームから電話があって。 口腔ケア中に母が歯を吐き出したそうなのだ 「歯ぁぁぁぁ~」 そういや病院で 「歯は下だけか?上にはないか?」とドクターが聞き、歯科衛生士さんが 触ってたっけ。 「・・・ぁぁ・・・奥のほうに1本、根元みたいな・・・・ あり、はい、ありますね」 たぶん、そのときの刺激で抜けちゃったんじゃないかな。 歯のお掃除してたらブワァァァァッって何かが飛び出してきたなんて ○○くん、ホラー並みにびっくりしただろうなぁ 「うわぁぁぁ~~~~。なんじゃこりゃあぁぁぁぁ」って。 彼とは最近よく話をするようになったから、キャラもわかってきたしなんだか その慌てぶりが目に浮かんだ。 笑っちゃいけないんだけど電話口で笑っちゃいましたよ。ごめんね。 でもね。 それはそうと。 その歯。飲み込まなくてよかった。起きてるときでよかった。 もし気管に入りでもしたら大変なことになってた 誤嚥性肺炎どこの騒ぎじゃない。 ああ、怖い、怖い
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