804518 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

弁護士YA日記

弁護士YA日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

YYY0801

YYY0801

Calendar

Category

Free Space

〒420-0837
静岡市葵区日出町5-3
TEL 054-269-4590
FAX 054-269-4591
http://hinodecho-law.jp/
日出町法律事務所
2019年6月より1年間、日本弁護士連合会客員研究員としてイリノイ大学アーバナシャンペーン校に留学後、弁護士業務を再開しました。
弁護士葦名ゆき(あしな・ゆき)
2020.11.18
XML
カテゴリ:弁護士業務
先日、法テラス平戸及び法テラス佐世保を視察する旅をしてきました。

法テラス平戸に、静岡綜合法律事務所時代に養成していたスタッフ弁護士の可児望弁護士が赴任していることが最初のきっかけだったのですが、現在当事務所にて養成している宮田尚典弁護士が、来年1月から法テラス佐世保へ赴任することが内定したという事情も加わり、平戸・佐世保を訪問することになりました。

この旅には、同じく、静岡綜合法律事務所時代に養成していた元スタッフ弁護士で、現在、東京にて独立している加畑貴義弁護士も合流してくれました。
私の立場から見ると、法テラスのスタッフ弁護士として私も関わって養成した今までのところ7人の弁護士のうち、三代目(加畑さん)、五代目(可児さん)、七代目(宮田さん)とご一緒したということになります。皆、養成時期は違いますが、ほぼ同じ養成事務所から法テラス地方事務所に赴任した(する)ということで共通の話題も多く、道中すべてが真面目な話から笑い話まで、おしゃべり三昧という感じでした。

一日目の佐世保では、こんな素晴らしく透き通ったイカを頂きながら、法テラス佐世保の佐藤佳実弁護士、野間脩平弁護士とも懇親を深めることができました。三度の飯より新鮮な魚が好きな私にとって、最高の贅沢でした。



佐世保は、事件数が非常に多く、佐藤弁護士は、年間最多事件受任で法テラスから表彰されたそうです(素晴らしい!!!)。事件の困難性に加えて、依頼者の心身をケアしつつの業務ですから、事件数で想像できる以上の労力を費やされている筈です。様々なことでお悩みがありつつも、堅実にしっかりと事件をこなされている様子、後任者となる宮田さんにも大きな刺激と学びの機会になったに違いありません。

もうお一人の野間弁護士は、社会人から転身されて弁護士を目指されたとのこと、嬉しいですね!前任地の法テラス鹿屋では、志布志の警察署から鹿屋に戻る最終バスを逃して、「4~5時間歩きました」などとさらりと仰るので、えええ、真夜中だよね、真っ暗だよね、4~5時間って歩く距離じゃないよね、といろいろ突っ込みが入ったものの「真っ暗な中で見上げる星が本当に綺麗で、星を見ていたら時間のことは忘れてしまいます、鹿屋に来て頂ければ分かりますよ」とのご発言が妙に説得的で、鹿屋に行ってみたくなりました。

二次会は、お酒ではなく甘いものを、ということでコメダ珈琲へ。ここでは、早く手をつけなくちゃいけないのになかなか手がつけられないいわゆる滞留事件への対応の仕方という実践トークから、相当どうでもいい昔話まで、一次会以上に盛り上がりました。

なお、佐藤弁護士と宮田さんが引き継ぎ作業をしている間、加畑さんと私は、可児さんのご案内でコスモス畑に囲まれた展望台へ。一面のコスモスの華やかな美しさ、目に焼き付いています。


翌日は、可児さんのご案内で平戸へ。まずは朝食で美味しい漬け丼が食べられるという道の駅へ。
私が選んだのは下記ヒラメ漬け丼だったのですが、美味しすぎて、結構ご飯の量も多かったというのに無言で食べてしまいました。美味しすぎます。




道中の車の中では、何故か、法テラスの任期の区切り方や配点のあり方、法テラスの手当(地域手当や離島手当等)の話となり、法テラス赴任ではない私には非常に興味深い内容でした。中でも、「平戸島」という島にあるにもかかわらず、本土との間、このように立派で美しい橋がかかっているために「離島手当」がもらえないという話には、「いっそあの橋を爆破してしまえば良いのでは、きっと正当理由が認められて無罪になるよ」という物騒な意見から、「離島手当の趣旨に遡って、橋があっても、離島手当を支給する正当性は十分に認められるのではないか」という緻密な意見まで出まして、さすが皆法律家だと感心しました!




途中で寄った魚市場のキラキラ色とりどりのお魚さんたちの美しいこと!こんなに無造作、そして、安い!大きな魚は、お刺身に煮付けに焼き物に唐揚げと何種類もお料理が作れそうです。



その後は、可児さんの職場、法テラス平戸へ。
耐震基準を満たす建物が少ない中、間取りを工夫して仕事しやすいレイアウトになっていました。
感心したのは受任事件一覧のホワイトボード。可児さんはもちろん、事務局さんも共有して、一見してすぐに事件の進捗状況を把握できるように工夫してあるのです。
可児さんのきちんとしたお仕事ぶりが象徴されているホワイトボードでした!

そして、お待ちかねの、平戸市街地観光!もう本当に綺麗な町です!
キラキラ光る海、昔の景観を保存した町並み、美しいザビエル教会。ここは、長崎の出島以前は、日本の唯一といっても良い、海外に開かれた港町、歴史ロマン溢れる場所なのです。




平戸オランダ商館​には、そんな歴史の遺物がぎっしり、歴史的価値ある資料を、復元されたオランダ商館でゆっくり見られるなんて、歴史好きにはたまらない時間ですよね。

お昼に野菜たっぷりの長崎ちゃんぽんを頂いたのですが、野菜と魚介類から出るのでしょう、出汁が絶品過ぎました。朝も食べ過ぎたのに昼も美味しく完食してしまいました。


その後、世界遺産に指定された隠れキリシタン潜伏地域に我々も潜入。秋の涼やかで気持ちの良い風に吹かれながら、棚田の絶景を堪能です。



そして、​平戸市生月町博物館​では、1Fは豪快な鯨漁の展示、2F では、隠れキリシタンの歴史についての展示でした。私は、特に、「お掛け絵」という隠れキリシタンの方々が書かれたマリア像やイエス像の絵に感銘を受けました。西洋で当然とされる装束とは全然異なるお着物や髷を結ったお姿であっても、この方々は信者の方々にとって大切な崇拝の対象なのだということを強く感じたのです。この「お掛け絵の見方」は非常に示唆に富む内容で、私もそういう見方って無意識に持っていると自己反省した上で、とっても共感しましたので、ここでもご紹介しておきますね。



ちょうど夕日が沈む時刻には、可児さんの絶妙なタイムマネージメントが光り、美しい夕日を見られました。一面に広がる海、周囲の絶壁、潮風、赤く丸く輝く夕日、自然の大きさ・美しさを全身で感じられました。




その後、夕食は、旬のお魚を囲炉裏端で頂くというお店で頂きまして、もう何から何まで美味しすぎました。夕食の席上でもいろんな話題が出ました!本業の事件や良い起案・悪い起案、法テラスの転勤のあり方、キャリアの重ね方・・・話は尽きませんね。

夕食が終わっても、まだお楽しみがありました!そう、満点の星空!天の川もしっかり見えるほど宝石をちりばめたような夜空。もうこのままずっといたいような開放感でした。

翌日!
午後には帰らなければならないのですが、最強ガイド可児さんは、手抜きなしです。
まずは、平戸市内の足湯でおしゃべり。私は温泉だとすぐにのぼせてしまうので、足湯がちょうど良いんですよね。

その後は、素晴らしい歴史的遺物の宝庫、​松浦史料博物館​へ!ここがまた、確か日本史の教科書であったよね、というものの「本物」ばかりなんですよ・・・。この地方の大名松浦家の所蔵する名品揃いで、時を忘れて見入りました。ここでも、隠れキリシタンの方々がいかに迫害されたかを示す拷問の絵図などが出てきて、このような中、数十年信仰を守り続けてきた方々の思いの深さを改めて感じました。

なお、博物館や資料館に行って解説文を読むと、ついつい、「鹿児島に最初に渡航したザビエルが、何故平戸で布教を始めたのか、鹿児島と平戸がこの展示では繋がらない。補充の主張立証がほしい」とか「キリスト教徒がひたすら迫害された事実は提示されているが、何故そこまで撲滅しないとならないと権力者が考えたのか、権力者の視点からのキリスト教を解説してくれるとより深みのある起案になるはず」などと誰にも頼まれていないのに添削してしまうのは、職業病というか、私の趣味のようなもので(笑)、「あ、葦名さん、別の展示の解説文に手がかりがありました。これで、鹿児島と平戸、繋がりますよね」等と付き合ってくれた同行の皆様(特に、今回弁護士経験年数が一番長い頼もしい弟弁、加畑さん)には、感謝しかありません。

日本史好きの加畑さんは、合戦絵巻等では、独自の解説も加えて下さり、より楽しく展示を見られました。長篠の合戦をテーマにした屏風絵では、一人の兵士が走りながら持っている森家の旗印が、どうしてもJALのマークに見えてしまい、もしかして、戦場の広告兵だったのでは疑惑で、一同盛り上がりましたが、加畑さんの冷静な調査により、敗走途上の夢中で走っているシーンであることが分かり、なるほど!と納得しました。

名残惜しい平戸・長崎もついにおしまい、夢の旅の締め括りは、やはり佐世保バーガーです!
手作りのハンバーグがとても美味しく大満足でした。ただ、佐世保バーガーの定義は結構曖昧なようで、宮田さんに「佐世保バーガーの認定を受けられなかった事業者からの相談が舞い込むことは必至だよね、ちゃんと勉強しておかないと」と余計な釘を刺しておいたことは言うまでもありません。




こんなに書ける位盛り沢山だった今回の旅行、コーディネーターに、うっかりなってしまった可児さんのスケジュール管理、タイムマネージメントの素晴らしさにただただ感心しました。知らない土地にたった一人でやってきたのに、ここまで地元の良いところを理解し切って、狭いくねくね道も、混み合う駐車場もすいすい的確に運転して、最高の旅を提供して下さいました。

法テラスのスタッフ弁護士は、基本的には、仕事の内容も、赴任地域も選べません。制約がある環境下でも、難しい案件に真剣に取り組み、たまたま赴任した地域の魅力を味わい尽くし、他人にも最高の形で伝えられるような過ごし方をしてきたこと、とてもよく分かり、目頭が熱くなるような気がしました。

加畑さんも、とても忙しい中、来てくれて感謝です。加畑さんの仕事に対する姿勢、会務に対する姿勢、どちらも本当に熱いこと、前から分かっていたつもりでしたが、本当に頑張っているのだなあって改めて思いました。可児さんも宮田さんも頑張っている熱い兄弁の存在が、今後も大きな刺激になるのではないでしょうか。でも、とにかく無理しすぎてオーバーワークになりがちな傾向があるのでお身体、大切にして欲しいです!!!

宮田さんも、これから赴任する地域を実際に見て、随分気持ちが引き締まったのではないかと思います。
この旅で得たエネルギーもまた糧にして、加畑さんや可児さんの見習うべきところは見習い、でも、宮田さんの個性を大事に、日々頑張っていってほしいです!養成事務所でできることには限りありますが、赴任までの1ヶ月強も、そして赴任後も、事務所一同で応援し続けています!!!

私も今回の旅で得たエネルギー、日々に還元していきたいと思います^ ^





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.11.19 12:14:49
[弁護士業務] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.