この時期になると、都立高校の推薦を受けてみようかという生徒が出てきます。
ダメ元で…
でも、もしかしたら…
受かれば、早く解放される…
まあ、そう考えるのは人情でしょう。
ましてや集団討論も加わり、試験内容も増えた。
逆に言えば、評価基準が増えたので、余計そう考えるんでしょうが…
しかし現実問題として、内申が50%というのは事実です。
基本的には、筆記で受ける学校よりもワンランクかツーランク下げるのがセオリー。
これは変わりません。
当日の面接や集団討論、作文、などの点を加算して合否を決めますが、おおむね内申点順に決まる事実は変わりません。
当日の試験は、どう排除しても主観が入ります。
主観で決められた点数が、客観的な内申点序列を逆転して評価されることは、あまり考えにくいのです。
したがって、内申で事実上勝負が決まります。
それにもかかわらず受けるには、作文や面接対策などをしなければなりません。
費用対効果を考えると、実際どうなんでしょう?
近年、受験者数が減っているというのも、同感に思う人が増えているのかもしれない。
一発逆転は、受験にはなかなかないと言うことを自覚してほしいのです。
そう考えると、現行の受験制度というのは、実に平等で良く出ているんですね。
余談ですが、確かに、テスト業者が出す内申基準よりも低い内申で合格した生徒はいます。
今となっては何が決め手なのかよくわかりませんが、小論文や集団討論、面接で大幅に加点になる要素はあるとは思います。
そこに、筆記試験との違いは見られます。
しかし、その不確実性なことに精を出すのなら、本来のことに力を入れた方が良いのでは?
そう思います。
もちろん受験生の権利ですから、最終的にどうするかは本人とご家族で決めていただいて結構です。
平成30年12月3日(月)
大田区松栄塾
03-3727-8268
syoueizyuku@asahinet.jp
Twitterアカウント @syoueizyuku
ブログの更新は、毎週月、水、金の 午後8時頃の予定です