日本ガイシ(株) 【東証1部:5333】 - 経済羅針盤
日本ガイシ(株)【東証1部:5333】 松下 雋(まつした しゅん)社長独自のセラミック技術を使って様々な製品を生み出している日本ガイシ。松下社長は社長就任以来、徹底的に選択と集中を進め、世界でも競争力のある製品で売り上げを伸ばしています。そのひとつが、ディーゼル車に取り付けられるDPF。耐熱性に優れたセラミックで出来ているため、加熱することで溜まった黒煙微粒子を燃焼して取り除くことができヨーロッパで高いシェアを獲得しています。また最近注目を集めているのが、風力発電所の蓄電で使われるNAS電池です。 NAS電池電力貯蔵システムは、発電された電力を貯蔵し必要なときにバッテリーとして電力を供給する大型電力貯蔵装置で、世界で初めて実用化されました。地道な技術開発が会社の競争力を支えるという松下社長に話を伺いました。セラミックスがフィルターになるというのは、水が素焼きの植木鉢みたいなのに染み込んだりしますよね。あれと同じ原理なんですか? 素焼きの場合は、穴が外側まで貫通していますから、水が出てしまうんですね。当社のフィルターは、大きな穴が開いていたり、小さい穴が開いていたり、それが一連につながってないんですね。ですから、よほど圧力を加えないと水が出ていかない。ガスは出ていきますが、固形物は引っかかってしまうということですね。穴の大きさは、コントロールできるわけですか? そこが一番のポイントですね。細かければ細かいほど、煤が良く取れるわけです。逆に細かくなり過ぎると抵抗がかかりますから、車の馬力が落ちてしまいます。どっちをいかすかということで、取引先から様々な要求が出て、穴の径とかいろいろ変えているんですね。フィルターが煤でいっぱいになったら、交換しなくちゃいけないんですか? フィルターの中に触媒が塗ってありましてね、あるところまで煤がたまりますと、圧力損失がかかって馬力が落ちますから、触媒の反応熱で燃やしてしまう、もっと完全に燃焼すると、ガスになって抜けていくんです。フィルターが自分で掃除してしまうんですね。 そういうことですね。ナトリウムと硫黄からなるNAS電池は、開発にどの程度かかったんですか? もう20年以上です。すでに160か所に納入しています。風力発電とか太陽光発電とか、自然エネルギー利用の拡大期にちょうど、蓄電池が間に合ったという感じですよね。 結果的にはそうなんですが、実は事業化して6年間、ずっと赤字だったんです。つい2~3年前まで、事業をどうしようかっていうことを、真剣に悩んでいました。環境に対する関心が高まり、原油が非常に高くなってきているということで、自然エネルギーを使おうという機運が高まった。エネルギーをためる技術の価値を見出そうということで、アゲインストの風がフォローの風に変わったんです。あと少しで形になるようなものがあったら、教えてください。 セラミックスに微細な膜を塗ることによって、例えば、海水から水を作ることが私の夢なんですね。強くて長持ちするセラミックスの特長をいかし、そういったところに使えることが出来れば、経済性が高まりますね。 経済羅針盤 - 6月22日放送記録関連サイト日本ガイシ株式会社日本ガイシ - Wikipedia株価Yahoo!ファイナンス - 5333.t株マップ.com | 銘柄分析 > 銘柄基本情報 - 5333 日本ガイシ5333 日本碍子(株) ガイシ NIKKEI NET 株価サーチ株価 5333:日本碍子 - Infoseek マネー株価ジャッジ | 日本ガイシ (5333)5333日本ガイシ|株式投資顧問会社|イーキャピタル