大王製紙(株)【東証1部:3880】 - M&A、家庭用加工品の分野に重点置く
大王製紙(株)【東証1部:3880】の井川意高社長は19日までに、時事通信のインタビューに応じた。古紙配合率の偽装について、法令順守に問題はあったが、環境負荷は高めていないとの認識を示した。M&Aについては「洋紙より加工品の方が投資効率が良く規模も小さい」と述べ、紙おむつや生理用品などの強化を優先する考えを示した。主なやりとりは以下の通り。 -井川社長が古紙配合率の偽装を知ったのはいつか。 1月に知った。コストの安い古紙パルプは常にフル生産しており、足りないと紙の品種ごとに取り合いになる。工場全体では限界まで使っているため問題ないと思っていた。 原紙販売先の顧客に報告していた数字が違ったことは申し訳なく、再生紙を使うことで環境に貢献していると信じていた消費者を裏切ったことも間違いない。ただ、このことで環境負荷を高めたことはなく、製紙会社のコンプライアンス(法令順守)の問題だと考えている。 -古紙100%のコピー用紙の販売予定はあるか。 既に見本は作っている。作るのをやめようとした時もあったが、ユーザー(コピー機メーカー)が困っている姿を見て、そうもいかないと考えた。新聞用紙をもう少し白くした紙をテスト生産して、特に問題はなかった。6月以降切り替えていく。 -M&Aの方針は。 昨年、米P&Gから大人用紙おむつブランド「アテント」の国内事業を買収した。洋紙の設備投資は償却負担が大きく、1-2年は赤字だが、おむつや生理用品は利益率が高く翌年ぐらいから利益が出る。投資効率の良い加工品の分野に重点を置く。投資規模も小さいので、身売り話などがあれば(買収を)検討したい。医療関係の不織布など、新分野の研究もしている。 時事通信 - 2008年3月19日関連サイト大王製紙株式会社大王製紙 - Wikipedia株価Yahoo!ファイナンス - 3880.t3880 大王製紙(株) 大王紙 NIKKEI NET 株価サーチ株価 3880:大王製紙 - Infoseek マネー株価ジャッジ | 大王製紙 (3880)