ホスト・S(その3)
※ホスト・S(その1)、※(その2)からの続きです。翌朝、5時半起床。たくさん歩いて、お酒も呑んで、あっという間に眠りに落ちたせいか、(本当に、ほんの1,2分で爆睡)早朝にも関わらず、難なく起きられました。布団を本堂まで運び、朝の御挨拶。昨晩、お友達と呑みに行っていたセンセイも夜中にこちらに帰ってきたようで、師匠と一緒に朝ご飯の支度をなさっていらっしゃいます。(さすが!)ご飯が出来るまでの間私たちは本堂の引き戸を開け放つお手伝い。なかなか開かない10枚の引き戸に四苦八苦、お布団も干して戻った頃には、すっかりご飯も出来上がっておりました。メニューは、白粥にふりかけ、梅干し。あつあつのお粥が、じんわりと身体に染みます。師匠が道場で使われていた食器を使ってお食事作法のデモンストレーション(笑)禅式?に食べ終わったお椀にお茶を入れて、お椀をキレイにして「ごちそうさま」。ご飯のあとは、マルちゃんの朝のお散歩。昨日の住宅街とは方向を変え、県庁など大通りの方へと向かいます。(センセイは御自身のお寺へ)こちらも道がキレイに整備されていてとてもキレイ。街路樹の新緑も眩しく、お散歩には抜群の好環境です。日曜日だったこともあり、街中は人気もなく、とても静か。mariaさんも「気がざわついていなくて、落ち着く」とおっしゃっていました。一時間ほど歩いて帰宅。さて、今日はどうしよう?師匠、今日はもう朝のおつとめはお済みなんですか?「いえ、今日はサボりです(笑)」じゃあ、今からやってください!私たち、後ろで聞いてますから!というわけで、いつも早朝になさるという朝のおつとめを強要(笑)「じゃあ、着替えてきます」といって、戻ってきた師匠を見てびっくり!キチンと僧衣に着替えた師匠は、まるで別人!!wwさっきまでのタオラー&Tシャツ姿が嘘のようにめっちゃカッコイイ!!今までも、師匠のことは整ったお顔立ちだなあと思っておりましたがこんなに男前だったとは。何だか、シテヤラレタ!、というかダマサレテタ!、というか。僧侶にしてこのご容姿は、反則です(笑) テンションのあがった私たちに、にっこりと微笑みかけながら本堂正面の立派なお席に正座。右手の、とてもよい響きのする大きな鐘や木魚、お倫を打ち鳴らしつつ般若心経を御唱えします。師匠の読経は、今回是非とも御聴きしたかったのですが拝聴してみて、地声とのギャップに、またびっくり!!mariaさんも「すごい!!御坊さんの声だね!!」と感嘆。師匠の地声は、低くてやわらかいので(甘い声ともいうw)、少し通りにくく感じることもあるのですが読経の際の御声は、僧侶独特の、あのちょっと上ずったような、高音がひっかかるような声。堂内に心地よく響いて、とてもよく通ります。オフ会三回目にして、初めて耳にする美声に読経中にも関わらず、不謹慎にも思わず頬がゆるむ私。なんだよー! ちゃんと御坊さんしてるじゃん!!(←失礼)最後は、合掌の後、五体投地のような礼拝をして、おつとめ終了。私たちの愚問にも丁寧に答えて下さり、木魚の打ち方について質問すると、ちょっと変わった打ち方をする御経もありますよ、とデモンストレーションまでして下さいました。いやーーーーーーー、本当にいいものを見せて、、、もとい、聞かせて頂きました!!ここまで終わってもまだ9時。早起きなので午前中が長い!!御留守番をしていなければいけないという師匠を残し、私たちはmariaさん運転の車で秋吉台&秋芳洞へ。 秋芳洞の¥1200という高額の入場料に「どおする? やめとく?」とたじろぎつつせっかく来たんだから、と 鍾乳洞を見に行くことに。 中はものすごく広い洞窟で、全長1キロくらいあるのですがすっごくよかったです!!¥1200の価値あり!!うまくいい表せないのですが、地球や宇宙の歴史を感じることが出来ました。mariaさんは、「石にパワーを感じる」とおっしゃっていました。その後、車で秋吉台へ。 いくつもの山並みを超える広大なカルスト台地は、写真で見るのと全く違った印象。とにかく素晴らしい!!行った人にしかわからない感覚が味わえます。この日はとても暑く(29度!)、洞窟の中を1時間以上歩き通しだったので、散策は諦めましたが、ここにはまた来てみたいなあ、と思いました。 ( ※ ホスト・S 最終章へつづく )