もし、あの時◯◯だったなら…
広瀬正さんの『エロス』という小説を読了。このお話は、主人公であるとある女性歌手が、「もしあの時、別の人生を選んでいたなら…」という架空の物語と小説上の現在の話を交互に上手く重ねつつ、終盤には、今、私達が生きているこの『現在』とリンクさせてしまうという発刊当時としてはかなり画期的で斬新な手法が用いられている。舞台が丁度昭和初期~戦後にかけての東京であるので、その時分に主人公達と同じ18~20歳くらいだった人たちにはきっと青春時代にタイムスリップできるような話だろう。誰にでも、振り返って「もしあの時…」と思うような人生の選択を迫られる岐路というのが、何度か訪れるものだろう。ということで、今回は本の話ではなく(爆)ワタクシ藤紫の『人生・もしもあの時』を振り返ってみたいw●もし、絵画を習っていたら・・・私は7歳から親のススメで強制的にピアノを習わされたのだけれど、本当は絵画教室に行きたかった。中学生頃まで、必ずクラスで一,二位を争ったのは、絵と国語くらいあの時、明らかに才能と意欲に欠けていたピアノではなく、絵画を習っていたならば・・・●もし、大学に合格していたら・・・高校は決して出来の悪いほうではなかったのに受験大学の学部選びを厳選しすぎて大失敗(爆)「文芸学部」(not文学部)なんて、当時滅多にないところばかり受験してそういうところは当然競争率が激しいので、のほほんと「なるようになるさ♪」程度にしか勉強しなかった私が落ちるのは当然wしかも、信じられないことに親が浪人を許可してくれず、急遽180度方向転換し、思い切り理系の音響の専門学校に行く事に(爆)とっくの昔に忘れていた電気やら数学やらをやり直すのに苦労したわ・・・ちなみにもし大学に受かっていたら、将来何になりたかったかというと『学芸員』美術館や博物館で、好きなものに囲まれながら、空調の利いた部屋でじっと座っている、というのが、当時はたまらなく魅力的な仕事に見えた(今でもそう思う)●もし、女優になっていたら・・・20歳頃勤めていたイベント会社のすぐ裏に、超有名な劇団の稽古場があり、私がよく仕事で組んでいた上司が、その劇団の女性演出家と飲み友達だった。当然というか、その上司と飲みに行くと、その演出家とも同席することになり、たびたび「藤紫ちゃんみたいな子、うち(の劇団)に欲しいわあ~♪ ねえ、うちに来ない?」と口説かれた。酒の席のことなので、適当に流していたらどうも本気だったらしく1年後くらいに、酒が入る前の段階で、本格的に口説かれた(爆)理由は「あなたみたいに苦労してる子は、絶対いい女優になるから」私はそんな話、一度たりとてした覚えはないのに何故、そんなことがわかるのか(ちなみに酔った勢いで喋ったということはありえない。 当時はサワーや甘いカクテルしか飲めない可愛い乙女だったもの♪w)「顔や姿が可愛い子はいくらでもいるけれど 若いうちから苦労した子は、人の気持ちの奥までわかる」と言われ、「じゃあ容姿は十人並みってことなのね」と複雑な心境だったのだけれど(爆)あの時、誘いにのってたら・・・。ちなみに。めっちゃ霊感の強い友達 Jちゃんとずっと一緒にいた影響でいろんなものごとが見えたり感じたりするようになってきたのもこの頃。●もし、Jちゃんと同僚になっていなかったら・・・