ゆるり ふわり
発売から3日遅れで昨日購入した愛する尚ちゃんのNEW album『ゆるり ふわり』尚ちゃんは 歌なしのインストのアルバムが多いのだが今回は久々(多分 7年ぶり?)の歌入りのアルバムだ。このアルバムに限らず尚ちゃんのメロディの多くは気持ち良く吹き抜けてゆく風のようだ。窓を開け放して ドライブしているときにすうっと耳元を撫でていく空気のようないつもの日常に 少しだけ非日常が心地よく流れ込む・・・そんな感じ。歌入りではあるけれどこのアルバムも そんなふうにさらりと耳元を通り抜けていく。とても心地よくて 自然でインパクトはないけれど 聴き終わった後、ふわりと気分がよくなるような、なんとなく 顔がほころぶような、きもちが ほどけてゆくような・・・じっくり聴き入るアルバムではない。あまり歌が上手なわけでもない(笑)でも とてもここちよいBGM。歌声の旋律を あえて引き立たせずに曲の一部として 溶け込ませている。こんなふうに、空気のようにココロに染みる自然な旋律をいくつもいくつも生みだせる彼は ほんとうに才能溢れるひとだ。こういう生き方をしているひとでなければこういう曲は作れない。尚ちゃんの歌声が聴けるのは もちろんファンとして嬉しいのだけれど私は 歌入りの曲よりも インストの曲のほうが尚ちゃんらしさが出ていて好きだ。中でも好きなのが『Kind of tears』と、「S,F,」というユニット名で出した『MOOD DELUXE』まったりとした午後に聴くのにピッタリのアルバムだ。今回の『ゆるり ふわり』はダメ男が主人公になっているアルバムで(笑)どの曲も 情けない感漂う男性の心情が歌われている。私が一番好きな曲は1曲目の『滲みゆく空』弟の曲に 兄の詩が ピタリとはまる。「 ・・・ もう見上げる空もいらなくなった しょうがないさ 君なしじゃ まだ雨宿り できそうもない ぽつりぽつりと 濡れる肩 ・・・ 」 『滲みゆく空』(作詞:藤井フミヤ)さすが 藤井兄。ライブと作詞に専念すべきと、私は思う(笑)(あの「突っ走り感」も ある意味たまらないけど w)最後に アルバムタイトルにもなっている「ゆるり ふわり」 より 「・・・ 気がつけば二人は 違う道を歩いて 僕はいつまでたっても つまずいたり転んでみたり 君は元気にしてるだろうか? 街も空も風も海も 懐かしむことがあるでしょう 時にふいに涙ホロリ それは自然なことでしょう 僕もいつの間にか 歳を重ねいい大人 昔話に花が 咲くようになったもんだけど 愛だ恋だの友の話を ゆらりふらり時は流れ 何かつかみ何か失くす 不安な事だらけだけど それは頑張って乗り越えよう たまに歩き疲れたなら 休み休みで行きましょう 街を越えて山を越えて ゆるりふわりと行きましょう 『ゆるり ふわり』(作詞:木下裕晴)