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テーマ:中国留学日記(314)
カテゴリ:北京・上海の「におい」
「並んでおいてあげる!」≪我給ni排≫
最近のセブンイレブン(現代城店)ではお昼時、こんな声が飛び交い、「代理行列」が目に余るようになってきた。 北京のセブンイレブンのお弁当は、日本の出来合いのお弁当とは違って、各店舗に厨房を持っていて、そこで作ったおかずを好みに応じて詰めてくれる。このお弁当は出来たてだから温かくて美味しく大人気。 ただ難点は、この弁当を買うためにはまずお弁当コーナーの前で並び、そこで現品と値段カードをもらった上で、再度レジに並ばないといけない。短いお昼時間に2度も行列に並ぶのはちと辛い。 と、そこで、登場するのが、「代理行列」だ。同僚と連れ添って現れ、一人はお弁当コーナーに、一人はレジに並ぶ。確かにこの方法は賢い。時間の節約である。 だが、時として(いやかなりの割合で)、お弁当の行列のほうが時間がかかってしまい、手に何も持たないままに、レジで自分の番がやってきてしまう、そんな風景を日々目にする。 こんなとき、どうするか? 列にもう一度並びなおす、そんな謙虚な人は見たことがない。 たいていの人は、レジの先頭に立ち尽くしたまま、相棒の弁当の到着を待つ。レジ係りはそれを無視して、次の客をさばく。だから、レジの前はちょっとした混乱状態。「俺のほうが先なんだよ!」という小競り合いもある。そして、 「おいおいおい、一人でそんな何個も弁当買うなよ! 順番回ってこないよ!」 「『代理』はせめて一人にしてくれよ! 二人以上は割り込みだよ、おい!」 これは私の心の中の声。でも、声には出せない小心者(割り込みされたら頭突きが飛ぶけどね!)。 でも、一方で、10年前の北京を思い起こせば、なんとも感慨深かったりもする。セブンイレブンに来るような層においては、「列に並ぶこと」これはすでに当たり前になっているんだなーとしみじみ。 出稼ぎ労働者が集まるような場所では「並ばない」が当たり前のところもまだまだ多いけれど、現代城付近のホワイトカラー層を見ていると、確実に社会が変わっているのを感ずる、のだ。 ○2002年7月にも似たようなことを書いたな~、と検索してみました。 「ちゃんと並んでもらえませんか?」..、えっ「並ばない」が中国流では? …… しばらく北京からつながらなかったエキサイト・ブログが、昨日深夜の「メンテ中のお詫び」から見られるようになった。メンテによるサイト側の「工作」(要因)なのか、中国側による「解禁」なのか? いずれにしても、お気に入りサイトが普通に見られるようになったのは嬉しい。 …… 先日書いた「意外と匿名じゃないネットの世界」について、「ブロガーの増加が「匿名」を吹き飛ばす? 」[nikkeibp.jp Mail 06/17 朝刊]で、最近いろいろなところで議論されている話題だと知った。時間を見つけて、もっと勉強してみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[北京・上海の「におい」] カテゴリの最新記事
日本では,降りる人が降りてから,乗るものだった。今までは。しかし,品川と横浜で私は先頭に並んでいたのだが,片側の人が降りる人が降りないうちに乗り込んでしまった。ルールを守った私は座れず。こんなことが2回続いた。日本は変わってきたのだろうか?
(2005年06月19日 17時41分11秒)
確かに以前と違って北京のブルジョア層は「並ぶ」傾向がありますね。「早い者勝ち」で押して押されて「我先に」と突き進むよりも、並んで「文明的に(笑)」商品を獲得した方が効率がいい時代になったんでしょうね。並ぶ人間と並ばない人間が同時にいたら並ぶ人間は馬鹿を見ますから。
(2005年06月20日 12時24分59秒)
私はほぼ毎日、朝陽北路のモーマー大夏店を利用するのですが、やはり変化を感じています。
タバコ1コとか、ジュース1本の客がいつもの感覚で割り込みしようとすると、店員が超冷ややかな表情で「列に並んで」と注意。 一度だけなら偶然ということかもしれませんが、印象にある第一回目からすでに5、6回は同様の状況を目撃しました。割り込みを黙認する店員は、そのときから見ていません。 もちろん、割り込みを拒絶された客は、小声で、誰に向かって言ってんのか、という感じで「操!」とか何とか。 実際、変わりつつありますよね。 (2005年06月22日 17時24分51秒)
cmoookさん
本当は飛ばしたくないんですが、やむ得ないときには頭突きも致し方ありません……。 >やられました。 > >匿名の記事も面白いですね。 >じっくり見てみます。 ----- (2005年06月23日 14時50分31秒)
てーげーさん
そうですか……。日本も中国も人それぞれではあるんでしょうけど、時代の変化もあるのでしょうか?? だとしたら悲しいですね。 >日本では,降りる人が降りてから,乗るものだった。今までは。しかし,品川と横浜で私は先頭に並んでいたのだが,片側の人が降りる人が降りないうちに乗り込んでしまった。ルールを守った私は座れず。こんなことが2回続いた。日本は変わってきたのだろうか? ----- (2005年06月23日 14時51分33秒)
moto110さん
確かに。正直者が馬鹿を見ない保証、これがないと変わりませんよね。 >確かに以前と違って北京のブルジョア層は「並ぶ」傾向がありますね。「早い者勝ち」で押して押されて「我先に」と突き進むよりも、並んで「文明的に(笑)」商品を獲得した方が効率がいい時代になったんでしょうね。並ぶ人間と並ばない人間が同時にいたら並ぶ人間は馬鹿を見ますから。 ----- (2005年06月23日 14時52分26秒)
日中交流プロデューサーさん
なるほど。確かにセブンイレブンではその辺の教育がされているのを感じますね。これから、店舗を急激に増やしていく中で、これを維持できれば、北京のサービス業全体をボトムアップしていくことが期待できますね。 >私はほぼ毎日、朝陽北路のモーマー大夏店を利用するのですが、やはり変化を感じています。 >タバコ1コとか、ジュース1本の客がいつもの感覚で割り込みしようとすると、店員が超冷ややかな表情で「列に並んで」と注意。 >一度だけなら偶然ということかもしれませんが、印象にある第一回目からすでに5、6回は同様の状況を目撃しました。割り込みを黙認する店員は、そのときから見ていません。 >もちろん、割り込みを拒絶された客は、小声で、誰に向かって言ってんのか、という感じで「操!」とか何とか。 > >実際、変わりつつありますよね。 ----- (2005年06月23日 14時54分32秒) |
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