カテゴリ:うまいっ!タイの飲み処・食べ処
HARMONIQUEにおけるあたしのこれまでの経緯を、一生懸命聞いていたが、いきなり「むっきぃー!」と立ち上がったタイ人Mさん。
「HARMONIQUE、ダ、な。大好き~。 マイチャイ、アロイアハーンタイ(タイ料理が美味しいとは違う)!アハーンタイと、アハーンファラン、ミックス、が、アロイアロイ・・・だ、ナ(タイ料理と欧風料理がまざった料理がとっても美味しい)。なんという?パーサーイープン。。。リアックワー・・・あー!わかたダ~、ヒュージョンリョウリ~、チャイマイ?チャイマイ(でしょ?でしょ)?」
なんでも、このレストラン、Mさんは頻繁にデートで利用していたらしく、なぜかここに行く相手にはMさんは100パーセントふられてきたため・・・ 「あー、でもダ。HARMONIQUEダなー・・・Mはナー・・・リアックワー・・・オックハックレストロンな。チューレーンー、ティー、レストロンな~、冗談ナー。(「失恋レストラン」とお店にあだ名つけてるよ)」
ぎゃははは!失恋レストラン!お前は逮捕歴6回の清水健太郎か!
ちなみにタイ語で失恋は「オックハック」というらしい。心が折れるという意味らしいけど、なかなか言いえて妙ではないかね?英語でいうブロークンハートに近い表現だね。
しかし「失恋レストラン」でバカ受けしているあたしには理解が示せないようで「なんでだ?なんで笑う、ダ?笑う、ダメー。」と怒るMさん。 その後なぜか頭が地面につきそうなくらい、威張って反り返ってこう言い放ち
「HARMONIQUEで美味しいもの、食べさせてやるけん、ついてきな!」的なニュアンスで、あたしを「むんぎゅ」とタクシーに押し込めるのだった。
きゃー、拉致られたー。
まずは前菜盛り。ありゃ、今までとは違う前菜が乗ってる。たしかちーさんと来た時と同じだったのはこの茶碗蒸しのようで、タイ料理の茶碗蒸しふうのようで、どちらでもないクリーミーな料理だけ・・・とってもヒュージョンなお料理。 あ、コレは美味しいよね。 あとはレモングラスにひき肉をまきつけたなにやら日本風つくねのようなもの、生春巻き、そして蟹の甲羅を器にした蟹のすり身のグラタン風?のようなもの。絶品だ!
しかし、Mさんとあたしは同じところに反応してしまうのだ・・・あっ、蟹美と蟹子!
や、やめて、そんなにつぶらな瞳で見つめないで。
蟹美&蟹子「わー、あそんで、あそんで!」
蟹の中身をきれいに食べた後、二人は、蟹美と蟹子をどちらが合図するわけでもなく手に取っていた。まさに同時だった。うちら前世は同一人物だったのかもしれん(嘘)。
蟹子「よっしぃー。ヤークジャキン、スペアリーブー、だ。これ、一番美味しいだ。」 Mさんは、蟹子になりきり、やたら甲高くかわいい声を出していて、かなり不気味だしはきそうなほど気持ちが悪い。
蟹美「じんろ~?ヘンドゥアイ!ヤークジャキン、ナー(同感!食べたいナー)」
のりのりでよっしぃも蟹美になりきることにした。
そしてやってきたのがこれ!
そのお値段は400バーツ代と決してお安くはないが、3,4人分はあろうかと思われる大きさだ。これは良心的であろう。
蟹美「ナーキンジャンルゥウウウウイ(すっごくおいしそう!!!)」 蟹子「キンシ、キンシ!マイチャイ、ナーキン。アロイ、ジンジンな~(食べて食べて!おいしそうじゃなくて本当に美味しいからさ)」
蟹子は裏声で、まるで自分が作った料理のように鼻の穴を丸く膨らませ、裏声で叫ぶ。 ・・・その声に反応したファランの子どもが「マミー、あれほしい」ときゃっきゃ言うも、マミー的には「見ちゃいけません!」な場と言えよう。 しかしセレブは慈善活動を美徳とする広い心を持ち合わせているため、裏声で人形ごっこならぬ蟹ごっこをし続ける我々に「かわいそうに、頭おかしいのね」と優しい微笑みを投げかけてくれた。
蟹美「んじゃ、いっただきまーす。ぱくっ・・・というかほろっ・・・」 柔らかく焼きあがったスペアリブに、日本人的には「あれっ?これはてりやき風なソース・・・」の実に口にあうひと品。
なんかどこかで食べたような。
蟹美「自由が丘のスペアリブのレストランと味が似てる~」 蟹子「やーくじゃぱーい(行きたいな~)!パーパイノ~イダイマイ(連れて行ってくれる?)?」
アホだ。・・・多くの外国人を見てきたであろう従業員も、固まった表情で食べ終わった皿をさげつつ、蟹美と蟹子は取り上げたら殺されると踏んだのか、二匹を置いて後ずさり。
そうそう、これも美味しかった!
さくっと揚がった鶏肉にレモンソース。・・・多分胸肉だと思うんだけど、だからこそ、うまい。タイでよくあるガイトーじゃなくて、フライやフリッターのような衣。さくふわ。
蟹美「タイ料理というより洋食だね!」 蟹子「ムアン、アハーンファランチャイマイ?テー、アロイロイチャイマイ?Mナ、ルアックティーニー、アハーンケーニーな(欧米料理みたいでしょ?でもとっても美味しいでしょ?Mはここではこれらの料理を選ぶよ)。ヨウショクだ、な。」
なーるーほーどー。 どちらもヘタな洋食屋よりはるかにうまかったのがすごいと思った。
というわけでワインも飲んで・・・蟹美と蟹子にも飲ませるふりして「マオ、マオ~(酔った酔った~)」と叫ぶMさんと共にひんしゅくをかいつつ、いい気分で帰った。
もちろん、蟹美と蟹子はテーブルに置いて帰ったので、即厨房でゴミ箱に捨てられただろう。
さようなら、蟹美、蟹子。フォーエバー!
というわけで、1回目、2回目、3回目と同行者が徐々にHARMONIQUEに詳しい人になっていったおかげで、最終的には
「とっても美味しいアハーンファランのお店&宮廷風の優しい前菜はタイ物もうまいし、選び方によってはタイ料理もうまい・・・もちろん全然辛くないけど」
と、そこそこお気に入りの店になった。 ちーさん、次はスペアリブ食べに行こう(笑)。蟹子もとい、Mさんは自由が丘の某店に連れて行こう。
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