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テーマ:海外生活(7788)
カテゴリ:マレーシアという国
とても仲良しだったマレー人の友人が亡くなって7年になる。
蹴っても殴ってもびくともしないようなマッチョなタフガイは 小さな小さな手術のミスで、あっけなく逝ってしまった。 亡くなった当時は、 残された奥さんと子供たちが心配で 彼が住んでいた、小さな田舎町まで 1時間半くらいかけて せっせと通っていた。 でも、突然だんなを失ったショックと 病院への怒りと、将来への不安で 奥さんは、いつ行っても、泣き叫び、怒り狂い、 時には、ワタシのせいだと悪態をついた。 なんだか訳は分かんないけど、 ワタシはいつも黙って聞くしかなくて、 彼女が落ち着くまで待っていた。 そして、段々、そんな彼女を見るのがつらくなって、 この7年間、その小さな田舎町へ行くことはなかった。 そんな彼女から、先週、7年ぶりに電話があった。 「オマエはワタシたちを忘れてしまったんだろう。」 。。。やっぱり怒ってる。。。 「ワタシは一度だってオマエを忘れたことなんかないのに。」 と、また泣き出す。 またやっぱり黙って聞くしかなくて。 「ごめん、忘れたことなんかないよ。」って言い続けるしかなくて。 だから、先日、また小さな田舎町まで、 7年不義理した分の、段ボール箱いっぱいお土産持って、 また1時間半かけて行ってきた。 だいぶん道が分からなくなっていて、3時間近く迷ってしまったけど 彼女は待っていてくれた。 亡くなった彼にそっくりになったおにいちゃんもいた。 実は、そこで、ワタシはひとつの頼まれごとを引き受けてしまった。 それは、下のお嬢ちゃんが 医者になるためにオーストラリアに留学したいと。 でも、彼が亡くなる前にせっせと貯めたお金は、この7年間で ほとんど底をついてしまい、食費さえままならない状況。 ローンさえ組めないのだと。 その学費を捻出してくれというのだ。 「アイール。オマエだけにとは言わない。」 どうか、彼女の教育のためにお金を使ってくれる人を探してくれと。 つまりは、あしながおじさん、ってことだよね。 また彼女が泣き出す前に、 「分かった。何とかしてみる。」って言って帰ってきたはいいけれど 昨今。。。そんな人いるのかな。。。 でも、ワタシは、たくさん彼に支えてもらった。 できる事はしてあげたいと思う。 難しい課題もらってきちゃったなあ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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