米津玄師 さよーならまたいつか!
米津玄師さよーならまたいつか!* 種田山頭火「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」僕が毎朝録画までして見ているNHK朝ドラ、100年前の偉人女性を描く『虎に翼』のテーマソングである。若き大女優・伊藤紗莉の個性と波乱万丈のドラマにどんぴしゃりで、何度聴いても飽きないわ、これ。前作『ブギウギ』(大阪制作)とだいたい同じ時代を描いているのだがテイストは全く異なり、こちらは男尊女卑が当たり前だった時代の東京の上流階層に生まれたお嬢様の立志と苦闘を描く。天下の文系トップ・司法試験に合格した裁判官・検察官・弁護士といえば、今でも人の運命・生き死にまで左右する超エリートだがましてや日本初の女性ともなれば、その道は想像を絶するほど険しかっただろうと、想像に難くない。そのエリート臭は、可愛くてコミカルな演技が得意の伊藤紗莉の個性によって、ほとんど感じさせずに感情移入させてくれる。その愛弟子の成長を温かい目で見つめる「社会的な父親」のような教授役の小林薫もすばらしい。僕が一番好きな俳優である。伊藤紗莉さま、国民的大女優成就おめでとう。実の兄のオズワルド伊藤も、ますます鼻が高い。現在日本のトップ女優、エリクシール石田ゆり子の、昔堅気ながら新しい女性の生き方に理解のあるお母さん役も、素晴らしすぎる。・・・ゆり子と結婚したかった。ちなみに、私の娘の一人は現在法学部の学生である。あの分厚い六法全書が愛読書である。それを言うと、多くの人がのけぞって驚く。私も鼻が高い。