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カテゴリ:映画「ま」行
『マッハ弐』だなんて、トニー・ジャー主演だからいい加減な邦題つけたんだろう、と思っていたら、原題も『オンバク2』となっていた。
驚くなかれ、『マッハ』シリーズとは、三島由紀夫の「豊饒の海」並みの壮大な魂の物語なのである! 本当だ!ふざけて言ってるんじゃないんだ! 本当なんだよ~~! お気楽に観に行くと足元すくわれる映画でございます。 前作、復習してからいくとなお良しです。 99%は前作と何のかかわりもなく進んでいきますが、衝撃かつ不可解なエンディングに引っかかりを覚え、仏像つながりで途中の不可解なシーンを思い出し、なんとなく前作と関係しているような気がしつつパンフでチェックしたところ・・・。 ああっ!主人公の名前が前作とおんなじだ! お分かりでしょうか? 親の敵をとるためとはいえ殺生ばりばり、いやそもそも敵をとろうとする考えそのものが、お釈迦様の教えに反している主人公ティンは、幾たびかの輪廻転生を経て、村のオンバクを取り戻す旅にでることで、前世のカルマを解消するわけだ・・・多分! きっと!そういう流れなんだ! さすが仏教国タイ。 前作もそうなんだが、お釈迦様の教えが娯楽アクション映画の中にまで息づいている。 ヴァチカンがアクション映画作ったら、こんな感じになるんだろうか?(←不謹慎) 真面目でまっとうな宗教観に満ちた映画ですが、アクションは相変わらずアゴが外れる音が聞こえるくらいハデです。 早回しなし!ということですが、おかげさまで動体視力のない私は大変です。 特に縛標は、見えん!スローになってるカット以外、まったく見えない! そして前作同様・・・あたってるよ。絶対当たってるよ、あれ。 また君たち、寸止めしてないだろう。 人間ワザで可能な限界まで頑張っているトニー・ジャーとそのスタッフは、CG技術同様進化をしている。 あらゆる武術を詰め込み、時代考証無視の忍者や居合いの達人まであらわれ無茶苦茶ですが、すごければいいのだ、アクションは。 さっきまでテレビでやっていた『Mr&Mrsスミス』のアクションが、全部スローに見えてしまう。 いいやなによりウソ臭い。 本物の重みには勝てないのですな。 あのね、だれか、作りませんか? 本物の武闘派アクション俳優だけを集めた、アクション映画。 ストーリーはなんでもいいからさ。 ジャッキーと、ジェット・リーと、トニー・ジャーと、ドニー・イェンと、レイ・パークと、ヴァン・ダムと・・・。 ダメ? ねえ、ダメ? きっと、皆、観に行くと思うんだけどあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 20, 2010 06:34:12 PM
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