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テーマ:旅の写真(3459)
カテゴリ:海外スケッチ紀行
南米での発電所建設の仕事を無事終えて、13日間の南米紀行。 初日は、チリから空路4時間。西へ3,700km、イースター島に到着。 全周60kmほどの小さな島。 海中火山が噴火してできた島。 大きな船もない時代に、どうやって人々はここに来たんだろう? と思うくらい、四周、果てまで海ばかりの絶海の孤島である。 伝説では「ホトゥ・マトゥア」という首長が2艘のカヌーで渡来したとか。 最も近い人の住む島から1200kmも離れている。 人は日中歩き続けると、佐賀から福岡までの距離。 私も歩いたけど、一日せいぜい70km前後。 カヌーならもう少し早く1日120kmは行くだろうから、 1200kmなら、10日間。 次々に島伝いに渡っていったのだろうけど、 しかし、当時は、海図もコンパスもない時代。 島を見つけられねば、漂流して死が待っていたはずなのに、 すでに4世紀頃、ポリネシア諸島の人々が渡来したもよう。 古代人間の不思議な能力には脱帽するしかない。 波が打ち寄せる岩壁のそばに、まず第1群の巨像。 大昔、ここには、ふたつの部族が住んでいたそう。 耳の長い背の高い支配者階級は、弱い部族を酷使して、 権力を誇示するために、大小合わせると100体近く この巨像を、島を監視するように作らせたとか。 さて、どうやって、この巨像を立てたのか? 推論では、ふたつの丸太を、てこで順次引き起し その下に土を埋め込んでいく大変な作業。 そんな過酷な使役を課したため、酷使に耐えかねた耳短部族は、 耳長部族に逆襲して激しい部族間抗争が勃発、遂に勝利した。 ともあれ、不思議な感動を覚える巨像群でした。 今日の一枚 「海辺のオブジェ」 デザイン・アート部門のプログランキング。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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