PiyotaのWEB上文献セミナー 第6回 植物由来IDPの機能
こういう地味だけれども味のある論文って大好きです。PiyotaのWEB上文献セミナー 第6回 植物由来IDPの機能Protein Sci. 2011 Jan;20(1):42-50. doi: 10.1002/pro.534.Cryoprotective mechanism of a small intrinsically disordered dehydrin protein.Hughes S, Graether SP.植物由来の抗ストレスタンパク質「デヒドリン」K-φ-Kモチーフを持つ40-50aaの保存された天然変性領域を持つデヒドリン族があるcryoprotectant活性あり。NMRで測定したところ、N/C末端のKモチーフがやや硬い構造、真ん中はふにゃふにゃ標的酵素と直接相互作用しない。おそらく静電相互作用が重要。PMID:21031484 詳細イントロダクション15N標識をしたK-φ-Kの天然変性デヒドリンフラグメントを準備NMRで完全帰属→15N-NOE/T1/T2/SSP→N,C末端弱いへリックス、中央部変性結果・考察Rabbit type II LDH protein (cat. no. L2500, Sigma-Aldrich, Oakville, ON, Canada)液体窒素による凍結→融解を5回繰り返す。LDHは凍結融解で99%失活プロテクタんとがあるとLDHの活性はほぼ残っている。K2/YSKのほうが、BSAよりもクライオプロテクタント機能が高い(薄い濃度で効いているように見える)→図3凍結融解で失活したLDH:ややオリゴマー?散乱出る、8-ANS蛍光出るK2はプロテクトするだけでなく、散乱やANS蛍光も抑えている塩があるとK2の保護効果がかなり弱まる。ポイントまったく変化しないNMR滴定実験。LDH存在下と非存在下でK2ペプチドのNMRシグナル変化せず。K2とLDHの相互作用はひょっとしたら静電相互作用したがって塩を入れると保護機能が弱まるというわけで、仮説。そのほかの天然変性タンパク質にもクライオプロテクタント活性があるかもしれない ↓やってみよう!ブログ村で生命科学系論文紹介のブログを探してみる