【本日の読書】ダブルジョーカー・ロストパラダイス
【送料無料】ダブル・ジョーカー [ 柳広司 ]【送料無料】パラダイス・ロスト [ 柳広司 ]時にはクールで禁欲的な和製エスピオナージュが読みたくなることはありませんか?日本製のスパイ小説というのは、これまで無かったジャンルだと思う。その中で、出色の出来なのが、この柳広司氏のD機関シリーズである。第一次大戦後~第二次大戦中に、大日本帝国陸軍に極秘に設立されたスパイ養成機関「D機関」。その第一作はこちら。設立者の結城中佐もカッコいいが、結城に鍛えられた本名なき若者たちも、かっこいい。今回読了したのはそのシリーズ2巻目と3巻目で、D機関つぶしに陸軍内にもう一つ設立されたスパイ機関との小競り合いや、D機関員の海外での活躍、若きころの結城中佐と思しき人物の決死の脱出劇(そしてそれは結城中佐が決して人前で脱ぐことはない白手袋の謎への伏線となっている)などが、いくつもの掌編として収録されている。ブログ村で柳広司の文学ブログをもっともっと探してみる