本日のワインはカマラート1999年、生産者はヴィッラ・マチルデです。ファレルノ・デル・マッシコというあまり知られていない?D.O.C.格付けのワインとなります。カンパーニャ州のワインでタウラージで有名なアリアニコという土着品種80%、加えてこれまた土着品種のピエディロッソが20%混醸されています。
さて、感想です。
深くて濃いルビー色。強い光源に晒すと、エッジは小豆色となっています。グラスからはしっかりとインク・墨汁香がします。口に含むと、ブラックベリーやブラックチェリー等の黒果実が濃厚なパワーで押してきます。他にはスパイス、鉄、そしてミルクチョコレート。もう瓶熟10年以上経っているはずなのですが、タンニンはトゲトゲしさこそは感じませんが非常に元気で口蓋にビシッと張り付いてきます。柑橘系の酸もまだまだ元気です。ワインを飲む時、りりたは割と食事は添え物程度で単独で頂くのが好きなのですが、こちらは単独では強すぎるパワーがあります。シンプルに肉のパワーを感じるポトフとか、このタンニン力(りょく)でバター系のソースなどは脂を分解してくれそう・・・。
結局、2/3位しか飲めず、残りはコルクを挿したまま冷蔵庫に入れて4日間いれっぱなしにしておきましたが、その後普通に飲めました。ホント強いワインです。