|
カテゴリ:百人一詩
「たそがれ
――私の自画像 」 趙炳華(チョウピョンファ) 捨てるべきものは捨ててきました 捨ててはいけないものまで捨てて来ました そして御覧のとうりです 『韓国現代詩選』より。 1990年の本です。 当時は心に響くものがありませんでした。 2400円も出して買っただけあって、不満たらたらでした。 若かったのでしょう。 今こうして書棚の奥からとりだしてみると、不満がないでもありません。 でもそれは、日本語と文法的に近い韓国語の、それでも日本語に翻訳したときに感じる祖語の問題であって、詩自体にそんなに問題はないだろうと。 「恨」を感じる詩作品が多いとは思いますが――。 その中でこの人は飄々としていました。 「とおり」が正しいのですがここは編訳者の茨木のり子さんの表記のとうりに。 短いだけに、想像力を掻き立てられる一篇です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.01 22:53:42
コメント(0) | コメントを書く
[百人一詩] カテゴリの最新記事
|