2004～2013

休日。

テレビ。ＮＨＫ、サザンオールスターズ、「ＲＯＣＫ ＩＮ ＪＡＰＡＮ ＦＥＳＴＩＶＡＬ」でのライブ。リハーサル風景も。
サザンがロックフェスに出演するということで、「どっかで浮いてるぞってことはね、自覚していたいんですよね」「50のおじさんおばさんが、どうゆう顔して出ていけばいいんだろうってゆうかね」と心配する桑田佳祐に興味。

朝日朝刊。北野武監督最新作「ＴＡＫＥＳＨＩＳ'」がベネチアでサプライズ上映。
いつの間にか、こんな作品を撮っていたのだな。全然、知らなかった。
北野作品がベネチアで重視されるのは、もはや当然。問題は中身だ。
公式ホームページを見るかぎりでは、かなり不安なのだが。

午後３時過ぎ、家を出る。
ずいぶんと、もたついてしまった。間に合うかどうか心配になる。
横浜東口から市営バスに乗車。
トンネルを抜けるとそこは本牧。バスに揺られ、うとうとしてるうちに到着する。
本牧市民公園前、下車。
ずっと横浜市内に住んでいるが、こんなところへはなかなか来る機会がない。
もしかしたら、子供のころに来たきりか、それとも初めてか。少なくとも記憶のなかにはないのだ。

クレイジーケンバンド。「ＨＯＮＭＯＫＵ ＲＥＤ ＨＯＴ ＳＴＲＥＥＴ ＨＥＡＴ１」。
市民プールの横を通って会場へと向かう。
まずい。もう開演時間になってしまった。
ステージがある野球場の外を通っていると、なかから横山剣の声が聞こえてきた。
いきなり剣さん登場だ。
何を喋ってるのか聴きたいけど、まず、受付を済まさなければならない。
芝生広場へ。飲食・物販エリア。
　
ここは無料スペース。ライブとは関係なく、普通に公園に遊びにきているひとたちも居るのだろう。子供が駆けずり回っていたりして、のどかな光景。
天気が良くてなにより。気温もほどよい。過ごしやすい。
木陰では、警備のスタッフが休んでいる姿も。ライブは17時からだが、飲食・物販は12時からやっているのだ。
警備や運営は、横浜スタジアムなどでおなじみの、シミズスポーツ。大変な長丁場、バイトとしてはけっこうな金になる。
受付で、チケットをリストバンドと交換。この場でスタッフにはめられる。これは一度はめたら、はめ直せないようにできている。なるほど、これだと別人と交替することもできない。
ステージから音が。受付に並んでいるあいだにライブは始まってしまった。
まずは、Ｔhe ＭＯＪＯＳ。洞口信也、新宮虎児もメンバー。
芝生広場に居ても音はがんがんに聞こえる。
場内はブロック指定で、僕のＥブロックは後ろのほう。入り口も分けられていて、ぐるりと回らなければならないのが少々面倒臭い。
入場ゲートの近くで、子供を自転車の後ろに乗せた若いお母さんが、これは何のお祭りなのか、係員に尋ねていた。地元のひとでも知らないのだな。
　
場内へ。まだ始まったばかりで、ゆるい雰囲気。
ブロック内はひとでいっぱいなので、ブロックの後ろから見物。
ステージ後ろにそびえ立つ崖が壮観。
心配になったのが、崖のすぐうえがマンションになっている点。住民の皆さんにはきちんと説明はされているのだろうか。普通に暮らしているひとたちの生活圏におじゃましているかたちだもの。トラブルだけにはならないように祈る。
Ｔhe ＭＯＪＯＳのライブは30分ほど。最後には、剣さんも加わり「ロックンロール中毒」。
ここで一緒にできるなんて夢を見てるみたいだと言って、ほっぺたをつねり合うＣＨＩＢＯと剣さん。
ＣＨＩＢＯ、58歳には驚き！
　
インターバル。
まだまだ先は長い。バテてしまうと思い、腹ごしらえ。
屋台村でプルコギ丼、500円。
演出の都合上、18時を過ぎると入れなくなるようなことを係員が言っているので、急いで戻る。

クレイジーケンバンド。
今度はきちんとブロック内へ。するすると、行けるかぎり前のほうへ。
18時ごろ、外からバイクの騒音が。近所の暴走族でも集まってきちゃったのかと思ったが、そうではない。メンバーがバイクに乗って登場するという演出で、その準備をしていたのだ。
出入りを止めたのは、そのためか。
ステージから「サムライジャガー」が流れる。コハ・ラ・スマート、司会で登場。やはりこうでないと。
いよいよ始まる。
メンバー、われわれの後方から、バイクで両脇を走り抜けてステージへ。
気になる１曲目は、なんと「逆輸入ツイスト」！
謎のマスクマン湾田釈尊、登場。あっという間に沸点に達する。
コハ・ラ・スマートもブルースハープで参加が嬉しい。
湾田釈尊、自ら覆面を剥ぐと、つぶらな瞳の素顔をさらす剣さん。今度はベイスターズのキャップを装着。
ご当地、三渓園の曲「松並木ストラット」へさらりと。
続いて、「ロドリゲス兄弟」、「Ｂarrio Ｃhino」の兄弟曲を連発。
「☆☆☆☆☆」、みなとみらい線で元町中華街まで来たかと思うと、アメ車に乗り換え「Ｍidnight Ｃruiser」。本牧埠頭へ。
「世界にひとつのＣＫＢ」で、ひと息。
この野球場に相応しいのはもちろん、ハマのギター大魔神・小野瀬雅生ショウ。
「イカ釣り船」、「フジヤマ・キャラバン」と連発。
のっさん、ハットをベイスターズ帽に変えると「ＢＥ Ａ ＨＥＲＯ」と来たからたまらない。もう、気分は横浜スタジアム。
「Ｌet's Ｇo ＣＫＢ」から、「タイガー＆ドラゴン」がここで登場だ。今年はこれでＣＫＢファンになったひとも多いだろう。
さらに、「香港グランプリ」で加速。
「逃げろ！」で一旦引っ込むが、すぐに再開。ヨン様改めトシちゃんこと高橋利光のピアノがムーディーに鳴り響く。
すっかり日も暮れてハマ風も心地好く、剣さん、ゆっくりと語り始める。
スウェーデンのゴミ事情なども混じえつつ、ジャジーに「いいね！横浜Ｇ30」。
９月のさみしげな風にぴったりなこの曲、「せぷてんばぁ」にぐっと来る。
「本牧ビーチフィールド」から、そのまま語り。本牧への愛情たっぷりに、想い出話が止まらない。「本牧仕様のサーファーガール」、「透明高速」とセンチメンタルなメドレー。
「Ｓweet Ｓeoul Ｔripper」。剣さんから歌唱指導あり。巨大モニターに歌詞も表示され、イェン、ウォン、イェン、ウォンと、みんなで大合唱。
「37℃」で、メンバー紹介。河合わかば氏は間違えてダブルブッキングのため本日は欠席だと。おおらかなもんだ。
ここで、コハ・ラ・スマート再登場。横山剣に話を伺う。
アルバム「ソウルパンチ」から、代表曲「タイガー＆ドラゴン」はさっき厭というほどやったので、「Ｌoco Ｌoco Ｓunset Ｃruise」。
「Ａmerican Ｄream」。ボコーダーを使うと大変なので、みんなで鼻をつまんで「セカイニホコレルニホンノヘイワケンポウ…」。大人なので馬鹿馬鹿しくてやってられないけど、「でも、やるんだよ！」。
新アルバムからこれも外せない。「横山自動車」でヒートアップ。つなぎ姿で走り回る。
「本牧通りのＣＫＢ」を挟んで、「流星ドライヴ」。粋な別れで、ひとまず終了。
アンコール。
本牧でのライブならこれは絶対やらなくちゃ。配置を変えて、「アメ車と夜と本牧と」。
その勢いで、スモーキーテツニに煽られつつ、定番「ＧＴ」。
再び、終了。
アンコール、２回目。
なかなか出てこないと思ったら、びっちりドレスアップだ。
格調高く「男の滑走路」。
２回目の「本牧通りのＣＫＢ」。
そして、「魂拳」。これ、ライブで観たかった。底抜けに楽しい。
こうして観てゆくと、新アルバムがいかに名曲揃いか。
最後、麦田トンネルを抜けたところにあるたこ焼き屋「たこ坊主」をお薦めしながら、「空っぽの街角」。
「Ｐunch！Ｐunch！Ｐunch！」に流れ込み大団円。納得の選曲。
まるでメビウスの輪のように、本牧という空間はそのままに、時間だけがぐるぐると、逆流したり逆輸入されたり。
剣さん「じゃあ、なんかさみしいけど、あんまりずっとここに居るのもダサいんで、ずらかります！」
コハ・ラ・スマートの締めのあいさつでおひらき。
「いいね！横浜Ｇ30」が流れるなか、各自ゴミをまとめて、規制退場で順に解散。満腹。
　

物販。Ｔシャツが欲しかったが、売り切れの様子。ツアーパンフ、ミネラルウォーター「ＵＬＴＲＡ ＳＵＰＥＲ ＣＫＢ」２本、購入。
リストバンドを外したかったが、丈夫にできていて外れない。帰ってから、ハサミで切るしかなさそうだ。

混雑から逃れようと思い、根岸方面へ歩く。
間門でバスに乗るつもりだったが、なにか食べてから帰ろうと思い、折れ曲がって本牧通りへ。
ここまで来ると、もうひとは居ない。
東福院、すかいらーく。バス停の時刻を確認してから店内へ。ひれかつ丼、ドリンクバー。
のんびりくつろいで、さて、バスに乗って帰ろうかと外に出る。
時刻表を見直して気がつく。横浜駅行きは、もう終わっているじゃないか。
あると思っていたバスは小港止まりだった。小港はすぐ近くだ。
阿呆だ。本当にそそっかしい。
もうこの際、本牧の空気を満喫しながら、山手駅まで歩こうと覚悟。
しかし、本牧原というバス停で横浜行きが捕まる。別の路線が合流していたのだ。
助かった。
無事、余力を残して帰る。

帰宅。
リストバンドをハサミで切って外す。

日記更新のみ。