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カテゴリ:芸術
暖冬だと言うが、今日はまた、一段と暖かい。
バイト。 昼食。ハングリー味川、チキンカレーライス。 東京駅。 大丸ミュージアム、「オランダ絵本作家展」。割引券で。 「ミッフィー」のディック・ブルーナ、「かえるくん」のマックス・ベルジュイスなど、オランダを代表する絵本作家12人の原画を展示。 日本での知名度で言えば、このなかではディック・ブルーナが圧倒的だろう。ディック・ブルーナの代名詞的なキャラクター「ミッフィー」は、日本では「うさこちゃん」の名でも親しまれている。 ミッフィーは、どちらかといえば女の子に歓迎されるキャラクターで。多くの男の子がそうであるように、僕には「うさこちゃん」のシリーズを幼少期に買い与えられた記憶はないし、もちろん、自ら興味を持った記憶もない。 なので、今回がほぼ初対面になるのだけれども、おとなになった眼でミッフィーを観ると、これはやはりとてつもなく素晴らしいのですよ。 描かれているものは愛に満ちているのに、視線はとてもクール。余分なものを徹底的に削ぎ落とした画面には、理知的な美しさすらあるのだけれど、印象としては可愛らしい。 ミッフィーが欧米ではどのように受け入れられているかは知らないが、あの、シンプルに描かれた無表情は、能面から心情を読み取る日本人の文化にフィットしている気がしないでもなくもない。 正面を向いた構図を好んで描く様式美の在り方も然り。 デザインとしての質はぐんと落ちるけれども、これは、キティちゃんの受け入れられかたとも共通する部分ではないか。 展覧会場。ディック・ブルーナ作品は入場してすぐのエリアにあり、そこだけはじっくりと観たが、その他の作家にはさほど惹かれるものはなかった。 なにより、まわりを見渡せば、男ひとりで来ている客は僕だけなのだ。どうにも居心地が悪いったらなく、駆け足でまわって、さっさと退場した。 出口では図録を売っていたが、そんなものを買うぐらいだったら、ミッフィーの絵本を1冊でも買ったほうがマシだと思う。 八重洲地下街。 R.S.Books。神蔵美子「たまもの」、購入。 なか卯、牛とじ丼。 四方田犬彦「「かわいい」論」、読了。ちくま新書。 2006年1月刊。同年7月には、安倍晋三「美しい国へ」が出版されているが、実際の日本は、「美しい国」よりもむしろ、「かわいい国」ではないのか。 「きもかわ」についての考察が非常に興味深い。ここで名が挙がっているアンガールズに限らず、現在のお笑いのモードを考えるうえで、これはとても重要な美意識に思える。お笑いもまた、グロテスクと隣り合わせにあるのが現状なのだ。 「かわいい」と未成熟との関係も然り。 それはともかく、「犬彦」という名前はなかなかかわいい。 帰宅。 Mixi。 朝日夕刊。 訃報2件。渡辺和博、生恵幸子。 渡辺和博が癌を患っていることは知っていたが、じつに、あっけない。「BUBKA時代」の連載は1回で終了。56歳。 生恵幸子は、すでに演芸史のなかの人物。 テレビ。「踊る!さんま御殿」。珍しく、下手後段にお笑い勢が3人並ぶ。カンニング竹山、清水ミチコ、ほっしゃん。、芸風も出自も世代も違うのに、妙に調和の取れたアンサンブル。個々も見事なのだが、「さんま御殿」というシステムの成熟。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月10日 19時09分23秒
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