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カテゴリ:芸術
休日。
うっすら、肌寒くなってきた。 午後、桜木町へ。 横浜にぎわい座がある山側にはしょっちゅう足を運んでいるが、海側に来ることはほとんどなくなってしまった。 数年前には、バイトで毎日通っていたのだけれども。 駅前。 大型複合商業施設、着々と完成に近づく。 「横浜トリエンナーレ2008」。3年に1度の国際的現代美術展。 今回のテーマは「時の裂け目(タイムクレヴァス)」。 まず、ランドマークプラザ。 無料公開の先行作品、マイケル・エルムグリーン&インガー・ドラッグセット「落っこちたら受けとめて」。 買い物客がいる日常的な空間に、飛び込み台に立つ少年のすがた。 建物内を、パシフィコ方面へ歩いていく。 円形広場では大道芸、クイーンズサークルではデキシーミュージックのバンドがライブをやっていてにぎやか。 このへんでは、土日はだいたいなにかしらやっている。 ワールドポーターズ。 こちらもかなりの人出。 1階フードコート。ステーキマウンテン、ステーキチャーハン。 メイン会場、新港ピア。 ひとごみを離れて落ち着いた雰囲気。少し行けば、そこはもう海だ。 こんなところには初めて来た。 チケットは1枚で2日間有効。 入り口で、チケットに今日の日付のスタンプを押してもらう。 入場。 うーむ、数日前に「アキレスと亀」を観た後遺症だろうか、すべてのアートが滑稽に見えてしまって、なかなかひっかかってこない。 のんびりしていたらここに着くのがずいぶん遅くなってしまったのだが、それほど時間をかけずに、ちゃっちゃと観てまわってしまった。 意外だったのは、写真撮影がお咎めなしだったことで。 場内で写真を撮っている客がいて、えっ? と思ったのだが、そばにいる係員はなにも注意しない。これはどういうことかとチケットを確認すると、「会場内での飲食」「携帯電話」は控えるようにうながしてあるが、「写真撮影」に関してはなにも書いていない。もっとも、「他の観覧者に迷惑」な行為は禁じているのだけれど、迷惑でない範囲であれば良いのだろう。 これはなかなか素晴らしい態度ではないか。前回は、写真を撮ろうとしたら屋外でも注意された記憶があるが、ずいぶんと寛容になったものだ。アートの場なんてものは、なるべく自由なほうが良いに決まっている。 会場いちばん奥のショップで、カタログを買う。 無料シャトルバスで移動。 メイン会場その2、赤レンガ倉庫1号館。 1階に、チェルフィッチュの整理券を配布するとの貼り紙。たまたま、いいタイミングに来れたようだ。 その前に、会場を観てまわる。2階入り口、どこでチケットを提示するのかわからず、提示せずにそのまま、すーっと入ってしまった。まぁ、ちゃんとチケットを持ってるから問題ないけれども、ここのセキュリティは大丈夫だろうか。 ひとつぐらいしっかり観ようと思い、ミランダ・ジュライというアーティストの作品を、並んで観る。狭い通路を、短い言葉を読みながら進んでいくというもので、少人数しか入れないから順番待ちになっていた。内容はどうってことないような気もするが、体験させる形式がちょっと面白い。 整理券を配布する時刻になったので、3階へ。 長い行列ができていたので驚いたが、無事に入手できた。 まだ時間があるので、つぎの会場へ。 新港橋を横浜税関のほうへ、新郎新婦を乗せたオープンカーが走っていく。 この街は、こういうものが似合うところなのだ。 横浜税関。 入り口に、「まんまちゃん」のニセモノみたいなやつが。 メイン会場その3、日本郵船海岸通倉庫。 いや、↑これは倉庫ではない。これは会場のかたすみにある、田中泯の小屋だ。その説明も正しいかわからないが、会期中、ここを拠点にあちこちに出没し、「場踊り」を行なうというパフォーマンスだそうで。残念ながら、今日は出会えなかった。 この会場からは、「黄金町バザール」の会場とを結ぶ水上タクシーも運行している。 これで大岡川を昇っていくのはなかなか楽しそうだ。 1階。 勅使河原三郎のパフォーマンスに長蛇の列。時間がないのでこれはあきらめるしかない。2回目に来たときに観るとしよう。 そのすぐそばの、ヘルマン・ニッチュの作品。入り口に、内容が過激である旨の注意書きがあり、どんなものかと入ってみたら、なにか動物の死体を解体して、血や臓物をはだかの男女に塗りたくる儀式的な映像を流している。これこそ「アキレスと亀」のたけし軍団のようではないか! と思って、ひとりで可笑しくなってしまった。まぁ、こちらはもっと格調高く、宗教的な背景があるのだろうけれども。 2階。 見えないものを熱心にデッサンしている女性がいて、このさまが異様で面白かった。 3階。 これまた過激な、マシュー・バーニーのパフォーマンス映像。女性の放尿をみんなで真剣に観ているというのも妙なもんです。表面的な過激さはわかるが、やはり、背景はわからない。 芸術とは本質的に不快なもの、と言ってたのは岡本太郎だったかな。 ほかにも、ポール・マッカーシーの映像作品など、この会場には毒々しいものがあふれていて、思いのほか、じっくり観てしまった。 万国橋から、海のほうへ戻る。 万国橋SOKO。 「横浜トリエンナーレ」とは関係なく、ここでもライブを。 運河パーク。 インフォメーションセンター、「イエノイエ」。 チョウ・ミンスクとジョセフ・グリマ&ストアフロント・チームの作品、「リングドーム」。 屋外に展示なのでこちらも無料公開。 今から、なにかイベントが始まりそうな雰囲気だったが、嗚呼、観ている時間がない。 再び、赤レンガ倉庫。 チェルフィッチュの演劇作品、「フリータイム」。 「横浜トリエンナーレ」のチケットだけでこれを観れるのだからぜいたくなもの。 山下公園方面遊歩道を抜けて、中華街へ。 横濱バザール。 1階、グリーンハウス、山口美江は不在。 2階、スージーウォン。初めて来てみたが、19時閉店で間に合わなかった。 3階には面白そうな本屋もあったが、こちらも閉店後。また、日を改めて来よう。 県民ホール。 裏側にひとがいっぱい。どうやら、沢田研二のコンサートがあった模様。 味奈登庵、つけ天。 食券の券売機がハイテク過ぎる。 関内から帰る。 帰宅。 テレビ。 ずいぶん前に録画したまま観ていなかった、「芸術劇場」、チェルフィッチュ「フリータイム」の舞台中継。 対談、岡田利規×大江健三郎。 (あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月22日 22時45分30秒
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