夏の恋人
夏が来ると、あなたのことを 思い出さずには いられない。春も。秋も。冬も。私の育った 日本には、いくつもの季節があるというのに、あなたとは、夏の間しか、一緒に 過ごせない。なぜかしら?Yes,I know.とても 悲しいことだけど、あなたと私とは、それだけの関係にすぎないから。6月。梅雨が始まる頃、まるで 大きな磁石が 引き合うように・・・私たちは お互いを 思い出し、用意された恋の火花を スパークさせる。7月。まだ 早いわ。もう少し・・そんな、カタチばかりの抵抗も むなしく、私は あなたに 身をゆだねる。一瞬にして あなたを 知ってしまえば、私は もう、あなたなしでは 眠れなくなる。8月。夏の夜は こんなにも 激しく あなたを 求めるというのに。夢の中まで、ずっと。朝陽が ふたりを 包むまで。あなたは、私と一緒に いてくれたのに。9月。秋の気配が 優しく しのびより、私の耳に なにごとかを ささやくようになると。私は、もう あなたの部屋の扉を 叩かなくなるの。なぜかしら?Yes, I know.それが、私たちの約束だから。言葉の通じないあなたから、私は ただ 黙って身を引くだけ。熱い恋の残り火を、自分の この手で 握りつぶすだけ。扉の向こうで 冷たく背を向ける あなたの目には、もう こんな私の姿など、映ってはいないのでしょう?去年の夏も、そうだった。おととしの夏も、そうだった。秋が来れば お互いを忘れ、そのまま 思い出すこともなく、長い冬を 迎える。火傷しそうな恋を封印した あなたは、この凍える季節を、誰とともに 過ごすのかしら?私は、知らない。知らなくて、いい。ええ。わかってる。それが 私たちの 秘めごとの、たったひとつの、決めごとだもの。こんな わかりきった結末に、後ろめたさを 覚えながらも、夏になると、あなたのことを 思い出さずには いられない。ひとりでは 悩ましいほどに、寝苦しい夜。今夜も、私は 意を決して、そっと ベッドから 抜け出すの。あなたを 迎えに、暗闇の中を 進んでいく。今夜も・・・ 来たんだね。氷の微笑を 浮かべながら、あなたは、いつでも、私を 待っていてくれるのよ。身も心も、冷たく 凍らせたまま。いつも 大変 お世話になっております。ありがとうございます。ボディワークのセッションは しばらく お休みです。ごめんなさい。 http://www.funwarist.com 今年もやります! 虹の架け橋☆千羽鶴プロジェクト 2010 チラシは、こちら を ご利用ください。 サイキック・マッサージトレーニング 2010 7月スタートです。 クリックするだけで募金ができます。