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カテゴリ:2009・春季中国大会/山陰大会
春の中国大会・準優勝の立正大淞南と昨秋の中国大会でベスト4進出の鳥取城北は好カード。スタンドも多くのファンが駆けつけた。
鳥取城北の先発は連投になった中尾投手。 立正大淞南の先発は前週に中国大会登板した崎田投手を温存し速球の威力は崎田投手と同等の飯島投手。 先制したのは立正大淞南。 3回に甘くストライクを取りに来た中尾投手の直球を伊地智選手の左中間三塁打でチャンスを作り、猪又選手の中前に弾き返し先制。 5回には城北守備陣の失策で追加点。 結局、6回でマウンドを降りた中尾投手から2点先制し、序盤ペースを握ったのが大きっかった。 3回に4安打を集めた打線はいずれも甘く入った所を狙い集中力があった。 城北・先発の中尾投手は追い込んでから「決めに行った」外角の球が微妙に外れ、真ん中に甘く入った所を痛打されたのが悔やまれる。 立正大淞南は飯島投手・中尾投手・塚田投手がそれぞれ好投し層の厚い投手陣を形成。 中国大会で好投した崎田投手を含め夏に収穫ありそうな戦力だ。
昨秋に比べ、太ももの辺りが逞しくなった分、速球に伸びを感じた。 打撃陣の奮起次第で「夏」の代表も視界良好か? ベストピッチの彼と対戦したら全国レベルの高校もそうは点を奪えないだろう。 今大会、三振を量産した中尾投手。 空振りより、「バットを振らせない」切れを感じ、手が出ない見逃し三振を多く築いていた。
178cm/72k 先発の飯島投手は速球に力がありこの日は低めに決まるスライダーも良かった。 淞南・中尾投手。 サイドから左打者の懐にクロス気味に食い込む速球は威力十分。 決勝でも強打・開星を経験し、中国大会の倉敷商打線と2週続けて強打のチームと対戦して結果を出したのは「夏」に向けて大きな収穫だったはずだ。 岡山県の私としては、開星打線と倉敷商打線を経験した中尾投手にどちらが怖かったか聞いてみたかった。
この試合の後、開星ー八頭戦が行われた。 終盤まで観戦していた鳥取城北ナイン。 中国大会、ベスト4の常連だった開星と城北。 先に選抜出場したのは開星だった。 この大会、試合前のノックを見るとこの両校がやはり安定していた。 いい意味でのライバル関係が築ければ山陰の野球はレベルアップに繋がるはずだ。 席を立って球場を後にする中尾投手に1人の年輩の女性が声をかけた。 「中尾くん。夏、頑張りーせーよ!」 その女性が鳥取の人か島根の人かはわからない。 只、彼の投球スタイルは普通に観戦しても好感が持てるし、彼の人柄から伝わる何かがあるのだろう。 帽子を取ってうなずく彼の目は「夏の甲子園」をみていた・・・。 昨秋、悔しい負け方をして失策した選手をかばう姿が印象に残り少し気になっていたが、山陰大会まで足を運べて良かったと思った。 ラストサマーはもうすぐ・・・。
山陰大会編~続く~
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最終更新日
2009年06月19日 22時38分37秒
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