甲子園3日目
仕事から帰ってきて4試合をビデオで観た。 やっぱりアナログと違って映りはいい。 〇南陽工1-2中京大中京南陽工のエース岩本君は昨春から体重もアップして見違えるほどたくましくなっていた。投球内容も昨春のフォーク一辺倒から脱皮してストレート中心に投げて中京大中京打線を抑える。 一方の中京大中京の先発は背番号10の浅野君。県大会からこのパターンのようだ。こちらは低めを丁寧について内野ゴロの山を築く。お互いチャンスを潰しながら迎えた7回。南陽工は先頭の久保君が右中間を深々と破るスリーベースを放つ。ここから浅い右飛、二直で二死までこぎつける。そして次打者の当たりはサードへのゴロ。これを堀井君が弾いてしまいついに均衡が破れる。 なおも岩本君がセンター前に運んで1・2塁。 ここで中京大中京の大藤監督はエース森本君にスイッチ。 この厳しい場面できっちりと三振に切って取ってピンチを逃れる。 するとその裏、四球から1死2塁のチャンスを作り、トップの小木曽君が左中間を破る!中継が乱れる間に小木曽君もホームに還って逆転に成功。 結局このまま中京大中京が逃げ切った。 岩本君はベストピッチに近かったと思うが一球に泣いた。 これで山口県勢は5年連続初戦敗退。その5年前にベスト4まで進んだのは宇部商。やはり宇部商でないと甲子園では勝てないのかも。 〇倉敷商0-2早稲田実早実は5回、エラーのランナーを三塁に置き、鈴木君のライト前タイムリーで先制し、なおも長打で1点追加する。この2点を鈴木君が守り切った。 倉敷商はエース島田君が粘り強く投げたが、結果的にエラーからの失点が痛かった。 〇北照2-4長崎日大北照は春夏連続の甲子園だが、夏はあの1991年以来だ。その1991年は準優勝した沖縄水産に3-4で惜敗したが、印象に残っているのはその時のエースとサードが「福田誠」という同姓同名だったこと。当時は青年監督だった河上監督も19年経ってだいぶ白髪が目立ったいた。 ホントに月日の流れを感じる。 試合の方は長崎日大が島袋君の先頭打者アーチで先制。北照は4回、強打者の又野君がお返しのアーチで同点に追いつく。 しかし、その裏、長崎日大は高尾君のツーランで勝ち越し。 1-3のまま試合は進み、ポイントとなった8回。北照は無死1塁から3番・西田君がレフト線を破り、一塁走者が一気にホームイン。1点差に迫ってなおも無死2塁で打席には又野君。ここで初球を打ってショートゴロ。後続も倒れて同点に追いつけず。これが痛かった。 試合後の監督のコメントで北照の河上監督は「雨による中断で集中力が保てなかった」。一方、長崎日大の金城監督は「こういう練習もしてきたので気にならなかった」 この差が勝敗を分けたようだ。 〇佐賀学園5-1旭川実佐賀学園は旭川実のエース鈴木君の立ち上がりを攻めて2回までに3点を奪う。その後もスクイズなどで加点して5-1で快勝。 旭川実は最終回に1点を返したが、走塁ミスが出てしまい万事休す。 北海道勢は今日一日で2校とも消えた。