こんばんは、ほうとうです。
サントリーホールで行われた、読響(読売日本交響楽団)第552回サントリーホール名曲シリーズに行ってきました。
曲目は、ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲、スクロヴァチェフスキのクラリネット協奏曲(日本初演)とワーグナー(デ・フリーヘル編)楽劇「トリスタンとイゾルテ」“オーケストラル・パッション”。
指揮はS.スクロヴァチェフスキさんで、クラリネット独奏はストルツマン。
協奏曲はチェンバロや多数の打楽器を使う多彩なもので、約30分かかる大きな作品です。特に第3楽章は、独奏クラリネットがファンファーレの様なフレーズを吹奏したのに続いて、疾走する楽想がありがちながら面白かったです。
オーケストラル・パッションは、歌手なしで短く約60分に編曲されたものです。
もうすぐ89歳のスクロヴァチェフスキさんですが、今回も若々しい演奏かと思いきや、素朴で純粋なものに感じました。ワタクシの好みは、情念渦巻くドロドロした、息苦しくなるようなもの。
読響は、ヴァイオリンの高音は清々しい響きでいいのに、全体は運動性に乏しい、野球のピッチャーに例えると1球目にビシッとストレートが決められない感じがします。惜しいなぁ。
スクロヴァチェフスキさんの元気さは、まだ衰えを見せませんが、ワタクシほうとうは、これにも負けない「頑強なじじぃ」になることが取り合えずの夢です。