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2024/04
2005/07/16
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カテゴリ:他の投資商品
昨日,サマージャンボ宝くじのリターンの期待値が47%であるということを書きました。これは数学的には正しいのですが,実際に宝くじを購入した人の多くは数学通りの期待値は「期待」できません。実際に当たるのは,6等300円,5等3,000円,あとはせいぜいラッキーサマー賞10,000円程度で,4等100万円なんかは当ることはまずないわけです。

1ユニット販売総額30億円のうち,5等,6等,ラッキーサマー賞の賞金総額は7億円です。ですから,10万円以上の高額当選をしない限り,リターンとしては7÷30=23%がせいぜいです。これ以上のリターンがあれば,かなり運が良かった部類です。リターンの最頻値としては10~20%の間ではないでしょうか。80~90%の損失が見込まれるわけですから,株式で例えれば,西武鉄道の虚偽報告事件での下落幅の方がまだ穏やかでした(笑)。株式はリスクが大きいといって避けている人もいますが,宝くじに比べればかわいいリスクです。買ってから1ヶ月後に8~9割下落してしまう株式なんかめったにありませんし,倒産して無価値になる株式もたまにある程度です。宝くじは全体の9割近くが倒産です。

仮に100枚宝くじを買って,確率通りに5等が1枚,6等が10枚当たったとしますと,3万円の投資額で当選金は6千円ですから,リターンは20%です。この標準的な場合を考えてみましょう。いったい,自分の払った金額の残り80%,24,000円はどこに行くのか?

まず,数学的期待値47%との差27%,8,100円は高額当選者の懐に入ります。あなたは,自分の金をラッキーな高額当選者に差し出していることになります。

では,当選金以外の残り53%はどうなるのでしょうか?実は,この点は,世の中に全く不要な天下の天下り法人である財団法人日本宝くじ協会のホームページに書いてあります。

宝くじ1枚の中身
http://www.takarakuji.nippon-net.ne.jp/revenue1.html

これは宝くじ全般の話ですから,リターンは46%となっていますが,今回のサマージャンボでは47%です。おそらく,胴元の取り分53%のうち,地方自治体が39%,諸経費が14%程度でしょう。

要するに,払った3万円のうち,39%,11,700円は税金と同じです。そして,残りの14%,4,200円は諸経費です。でも,ちょっと待って下さい。たった100枚なのに,諸経費4,200円って多すぎませんか?1枚42円とは。確かに印刷代もかかりますし,みずほ銀行に販売を委託していますから,宝くじ売場の人の給料なんかもかかります。所ジョージのコマーシャル出演料もいるでしょう。でも,デパートの商品券だって1,000円のものは1,000円で買えます。手数料込み1,042円ではありません。なぜ,宝くじだけこんなに手数料がかかるのか?ここからは想像ですが「日本宝くじ協会普及宣伝費など」のところが問題です。

くだらない財団法人が存在して,くだらないホームページを作って,くだらない世論調査なんかやって,中央官庁から高額の退職金をもらって天下った役員の超高額給料になり,たいして働きもしないのに,数年でまた超高額退職金をもらってやめていく。まあ,そんなことに使われていると思われます。なにしろ宝くじを買う人がいる限り,金に困ることは未来永劫ありません。寝ていても,遊んでいても金は転がり込んできます。

あなたが宝くじを購入するときには,自分の取り分は2割でいいですよ。3割くらいはラッキーな高額当選者に差し上げましょう。4割は税収に苦しむ地方自治体に差し上げましょう。そして,天下り役人の高額な給料や退職金の一部として使ってもかまいません・・・という慈悲の心が肝要です。

私はそこまで達観した境地にはおおよそ到達できないため,宝くじを購入することは一生あり得ません。なにしろ,なんで高額当選者に自分の金を恵んであげなければならないのか理解できませんし,税金もなるべく余分に払いたくはありません。自分よりリッチな天下り役人を養ってあげるつもりも毛頭ありません。宝くじは自分より裕福な人々にお金を逆流させる手段にしか見えません。





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Last updated  2005/07/16 01:50:12 PM
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