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2022.06.25
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テーマ:読書(8206)
本のタイトル・作者


もうやってらんない [ カイリー・リード ]

"SUCH A FUN AGE"
by Kiley Reid

本の目次・あらすじ

2015年、フィラデルフィア。
大卒25才のアフリカ系アメリカ人エミラ・タッカーは、速記タイピング以外のパートタイムの仕事を見つけようとし、裕福な白人家庭の子供、ブライアーのシッターを始める。
ブライアーとキャサリンの母親である33才のアリックス・チェンバレンは、手紙書きが仕事に繋がり、本の執筆を進めている最中だ。
ある日、ニュースリポーターをしているピーター・チェンバレンが番組内で人種差別的発言をしたことから、チェンバレン家に卵が投げ込まれ、窓が割れる。
アリックスは誕生日パーティーに出ていたエミラを呼び、警察が来ている間、ブライアーを家から連れ出してもらうように頼んだ。
エミラはブライアーを連れて近所の高級スーパーに時間潰しに出掛けるが、そこで誘拐犯でないかと疑われ…。


感想

2022年158冊目
★★★

デビュー作にして、英国最高峰の文学賞、ブッカー賞にノミネート。
2時間ものの軽い洋画を見てるような、そんなお話。
裕福な家庭の子守、ということで映画「私がクマにキレた理由」を思い出した。

白人と黒人。
その日常的な差別と、意識の違い、見えている世界の差についての行き違いを描いた物語。
リベラルであろうとする白人たちは、それを社会的ステータスのように見せびらかし、文化的アクセサリーのように飾り立てる。
それはそもそも、「自分たちとは違う」というくっきりとした線引きだ。
これ以上なく。

エミラがベビーシッターをしている間、アリックスが用意したTシャツを着ていることを、「ユニフォームを着せられている」と言うけど、これはかなり屈辱的なこととして捉えられてるんだな。
日本は制服文化だからそんなに感じないのか…。

私は年齢的にもママのアリックス側に立ってしまい、エミラがあんまり好きになれなかった。
しかしアリックスもな…大概やな…。
エミラの親友ザラは、チェンバレン家を訪れて言う。
ここってプランテーション的。
そのとおり。

最後の展開は、「言っちゃうの!?言わないで!!」とエミラに思いながら読んだ。
決定的ではなくても、嘲笑はした。
うーん、ほかにやりようはなかったのか(アリックスに甘い?)。

本の中にマリエ・コンドウ(近藤麻理恵さん)が出てきて、ハードカバーの本を買っておきながらものを捨てようとするなんて、という描写に使われてた。
ときめきの片付け、本当に人口に膾炙しているんだなあ。


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最終更新日  2022.12.04 00:02:37
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