書名
ぼくはいったい どこにいるんだ [ ヨシタケシンスケ ]
感想
地図をテーマにした絵本。
おかあさんが描いてくれたちんぷんかんぷんの地図。
僕はいったいどこにいるんだ?
地図があれば、ぼくがどこにいればわかるんだ。
私は地図を見るのが苦手で、駅から目的地に歩き始めるとき、「だいたいこっちかな」という野生の勘に従って歩き始めるので、たいてい迷う。
なんでそんなに自信満々なんだ?!と思うんだけど、そのときは自信があるのだ。
というわけで、自分のことを信じずに、Google Mapに道案内を入力する。
GPSで、右に曲がれ左に曲がれとイヤホンで音声が指示をする。
先日、道なき道を案内され、「これは探検する子どもとかが通る道なのでは…?」という場所をひたすら川に沿って歩く、ということをした。
後日、目的地までの行き方を地図上で調べたら、国道沿いの広い道があった。
なんだ…。
昔はどうしていたのだろうなあ、とよく思う。
路線図と、時刻表と、地図で世界が繋がっていた頃。
今は何も知らなくても、どこにいるかわからなくても、目的地まで辿り着くことが出来る。
そこへ行ったことがなくても、グーグル・ストリートビューで路地まで見られるようになった。
でもなんだかな、と私は思うのだ。
ぼくはいったいどこにいるんだ?
と、思うことは、どこへ行きたいのかと、どこへいるのかを自分で知ることから始まる。
便利はそれをなくしてしまったんじゃないかしらん。
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